52.カイコからの新微胞子虫の分離(1980)

藤原 公(1980)カイコから分離された3種の微胞子虫(Nosema spp.).日本蚕糸学雑誌 49(3)229-236

1.カイコ峨から新らしい3種のNosema spp. を分離し、それらの生物学的性状およびカイコ幼虫に対する病原性を調査し、つぎの結果を得た。

2.Nosema sp.M11):マルピギー管、絹糸腺、筋肉および脂肪体に寄生する。スポロントは2分裂し、胞子は円筒形で3.9×1.7μm、極糸は83μmである。分離は1970年茨城県であった。

3.Nosema sp.M12):マルピギー管、絹糸腺、筋肉および脂肪体に寄生し、異常肥大する。スポロントは2分裂し、胞子は円筒形で5.1×2.0μm、極糸は118μmである。分離は1970年千葉県であった。

4.Nosema sp.M14):マルピギー管、絹糸腺、筋肉および脂肪体に寄生する。スポロントは2分裂し、胞子は卵円形で4.2×2.4μm、極糸は106μmである。分離は1971年新潟県であった。

5.カイコ幼虫に対するNosema sp.M11)および(M14)の病原力は、Nosema sp.M12)およびN.bombycisのそれよりも弱かった。


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