63.抗幼若ホルモンによる蚕の発育と繭糸の制御(1984)

Akai,H., Kimura,K., Kiuchi,M. and Shibukawa,A (1984) Effects of anti-juvenoid treatment on cocoon and cocoon filaments in Bombyx mori. (赤井 弘、木村敬助、木内 信、渋川明郎:カイコの繭及び繭糸に及ぼす抗幼若ホルモン活性物質投与の影響)日本蚕糸学雑誌 53(6)545-546

1.カイコ(HN90×HC74)の繭形成に対する幼若ホルモン活性物質(Manta;大塚製薬)、抗幼若ホルモン活性物質((E)-4-chloro-α,α,α-trifluoro-N-[a(1H-imidazole-1-yl)-2-propoxy ethylidene-o-toluidine)の影響を調べた。

2.幼若ホルモン投与により、繭層重1,0501,150mgのジャンボ繭が得られた。繭層の切片を調べると、対照区に比べて繭糸のサイズが大きいことが分かった。

3.脱皮直後から48時間の間、400ppmの抗幼若ホルモン溶液に浸した桑葉を食べさせた4齢幼虫では、摂食期間が約3日延びると共に、3眠幼虫として蛹化をはじめ、対照区と比べて小さ な繭を作った。この切片を調べると、繭糸のサイズが小さかった。

4.これらの結果から、幼若ホルモン、抗幼若ホルモンを用いることにより、繭糸の太さを種々のサイズに制御できることが明らかとなった。


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