68.糸故障自動修理装置(1985)

稲葉茂男、白井美明(1985)糸故障自動修理装置について.製糸絹研究発表集録 第33集:17-18

1.繰糸中に集緒器に節詰り等による糸故障が発生すると、集緒器は巻取られている生糸の張力によって上方に約5cm上る。これと連動して生糸の巻取り枠は、繰枠錠留装置により瞬間的にストップし、同時に糸結器が始動する。
それは、図(A)のように糸故障が発生して繰糸が停止すると、かぎAが節等@の付着している糸条を引出して、糸結器の鳥形板の背後を経て下方に導く(この時繰枠側の糸条もスムーズに巻戻されてくることが必須条件)。
ついで鳥形板が約90°前傾すると、糸条はその背後を滑って首部でループを形成〔図(B)(D)〕するとともに、下方に引かれている糸条は、鳥形板頭部Dに設けられている、一方に戻止めかぎのついたスリット内に入る〔図(C')(D)〕。
そして鳥形板が逆旋回することによってループは滑落するが、その際スリット内の糸条はかぎにかかっているためループを貫通する〔図(E)(F)〕。その時上方から切断用電熱線が下降してきて、ループを貫通した糸条の一端を焼切ると同時に繰糸は再開され、節等をもつ糸条は下方に引抜かれるとともに、正常な糸条Bは上方に牽引されて糸結び(糸故障修理)は完了する。

※糸故障自動修理装置の開発.新しい技術 第23集:241-244


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