71.網状複合生糸の製造法(1986)

中屋 昭、坪井 恒、岩垂美智子(1986)網状複合生糸の繰糸法について.製糸絹研究発表集録 第34号:51-52

1.網状生糸形成装置のうち、形成枠は、回転基盤Aに対し一定の傾斜をもって回転基盤と同一方向に自転する6本のシャフトを枠手とした機構で、各シャフト(枠手)は基部と先端の枠周が同一になるようテーパをつけてある。

2.絡交桿には繰解繭糸を等間隔で配列できるよう溝が切ってあり、この絡交桿を経て形成枠に巻取られる繭糸は絡交桿の往復運動により網状に配列されながら枠手の自転により枠の先端に送り出され、回転基盤の主軸に設けられた貫通孔を介して供給される他繊維を芯にした網状複合生糸として集束器の細孔を経て繰枠に巻取られる。

3.繰糸実験の結果、繰枠の巻取速度V1m/mim)と形成枠の巻取速度V2m/min)との関係はV2/VI=4〜6で良好な網状複合生糸が繰製できた。

4.本装置では100d1000dの網状生糸または網状複合生糸を繰製することができ、より掛けの有無・より数、芯糸の有無・種類、前記V2/VIの値等によって風合の異なった網状(複合)生糸の繰製が可能である。繰製した網状複合生糸は、非常に嵩高性に富み柔軟で、嵩高度は一般生糸の3〜4倍、ヤング率は1/5程度である。


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