89.密植桑園の畦交互伐採による増収技術(1988)

岡部 融、伊藤大雄、小野松治、塩川晴寿(1988)密植桑園における畦交互収穫た再生長及び収葉量に及ぼす影響.蚕糸研究 第141号:9-20

1.普通桑園および密植桑園において、交互区(春切畦と夏切畦を交互に配置して畦交互収穫を行う)を設け、一斉伐採収穫型式の夏切区および春切区とその再生長、収葉量等を比較検討した。

2.普通桑園の夏切区と夏切畦の先枯れ率には差はなかったが、密植桑園において夏切畦が春切畦に被陰されるような収穫法を行うと夏切畦の先枯れが増大した。

3.普通桑園の夏切り(5月下旬基部伐・9月中旬80cm残条中伐)および春切り(7月上旬および9月下旬中伐)の収穫型式では夏切りの収葉量が多く、春切りはこれよりやや劣った。この収穫型式で畦交互収穫を行うと、夏切畦で特に下層の残葉が多く、光条件も良いことから収葉量が増大した。しかし、春切畦では下層残葉が特に多いことはなく、畦交互収穫の効果が増収に結びつかなかった。

4.密植桑園の夏切り(5月下旬基部伐・7月下旬中伐)および春切り(7月上旬・9月下旬中伐)の収穫型式では夏切りより春切りが明らかに収葉量が多く、この収穫型式で畦交互収穫を行うと、春切畦で特に下層の残葉が多く光条件も良いことから収葉量が増大した。これに対し夏切畦では下層残葉も特に多くなく増収効果は小さかった。

5.普通桑園、密植桑園に畦交互収穫法を導入すると、再生長および光の利用効率が良いことから、春切りおよび夏切桑園の平均より収葉量が多かった。


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