93.結束型桑収穫機(1989)

市川 明、直井利雄(1990)結束型桑収穫機の開発.蚕糸昆虫研究 第3号:27-34

1.結束機型桑収穫機の開発:普通桑園における桑収穫作業の高能率化を図るため、既存の条桑刈取機(S社製・H型)にプロテクタなど不用部分を取り除いた米麦自脱コンバイン用結束機(K社製・N2450SN)を装着し、本体から動力を伝達するとともに、デバイダ、ロットなどに部分的な改良を施して結束型桑収穫機を完成させた。

2.結束機の適応性:開発機による収穫作業を繰返し行った結果、採用した結束機は桑収穫用として機械的に全く問題のないことが確認された。

3.自動結束における束の大きさ:束の大きさは圧力センサの位置を変えることによって6段階に調整できる。大束位置における結束では束の周長(紐の長さ)は約50cm、束重量は7kg前後を示した。

4.開発機による収穫作業能率:簡易運搬車を牽引して刈取りから畦間搬出までを単一工程として、多植桑園(畦間距離1.5m)の収穫作業を行った結果、10a当たりの作業時間は約1.5時間で、条桑1t当たりの作業時間は約35分であり、従来の条桑刈取機に比べて3倍以上の高能率を示し、耐久性および作業能率の面からみて、実用機として十分利用できるものと考えられた。


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