95.昆虫ホルモン利用による蚕の自然上蔟法(1989)

水澤久成、小境泰典、若林巳喜雄、丸山長治(1991)広食性蚕の飼育及び上蔟法.蚕糸・昆虫農業技術研究所研究報告 第3号:77-88

1.広食性蚕品種「日601×601号」と低コスト人工飼料「LPY-141」を組み合わせた効率的で経済的な1〜4齢期の飼育法、並びに20-Hydroxyecdysoneを利用した自然上蔟法について検討し、次の結果を得た。

2.1〜3齢期における成育の特徴について調べ、雌の経過が早いこと、雄に大きい個体が多いこと、眠蚕体重が重いことなどを明らかにした。

3.3、4齢期用人工飼料をブロック状に切断するための人工飼料切断機を試作し、特に4齢期用について良好な結果を得た。

4.4齢期1,000頭当たりに適切な給餌量は2,300g,その給与配分は起蚕時に63%、2回目に37%とする2回給餌体系が良く、蚕座席積は6,750cm2が良好であった。

5.エクダイソン10ppm水溶液を条桑育、平飼い、または超省力飼育装置での飼育の初熟蚕が現われた時点で給桑後の桑葉に散布することによって、蚕の熟化の促進と斉一化、自然上蔟における登蔟率の向上に有効であった。


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