101.ニット用素材−異収縮性絹糸−(1980)

加藤 弘(1990)ニット用素材−異収縮性絹糸の開発.最新技術情報シリーズ 国立編.桑・蚕:63-64

1.嵩高性に富むニット用絹新素材を開発した。まず、普通絹糸と収縮抑制絹糸、あるいは家蚕糸と野蚕糸をブレンドした絹糸に撚り係数1,5002,500の撚りをかけた後、硝酸カルシウムの濃厚溶液中・80℃30秒〜1分間浸漬処理し、これらの糸を1015%収縮させた。

2.この収縮過程でできる細かい捲縮を分繊剤処理によって、よく分繊して糸のふくらみ、柔軟化を図った。

3.次いで、糸表面に樹脂化処理を施して、形態の安定化と重合樹脂に基づく実用性能を併せ付与し、嵩高性に富んだ異収縮性絹糸を開発した。

4.この加工糸で試作した絹ニット地は、軽くて肌触りが柔らかく、バルキー化により保温性に富み、絹本来の吸湿性も損なわれないことが確かめられた。

※加藤 弘(1990)塩縮・分繊処理による捲縮絹糸の開発.日本蚕糸学雑誌 59(4)271-279


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