103.紫外線レーザー照射法によるカイコ卵の発生予定域図(1990)

Myohara, M. (1994) Fate mapping of the silkworm, Bombyx mori, using localized UV irradiation of the egg at fertilization. Development 120: 2869-2877

1.カイコの胚発生制御メカニズムを究明するため、紫外線レーザー照射法を用いて、照射卵から孵化した1齢幼虫のクチクラパターンを解析し、カイコ卵の発生予定城図を作成した。


2.これは、カイコ卵の各部域が将来幼虫のどの体節のどの部分に分化するのかを図示したもので、熱焼灼法によって作成された既存の発生予定域図(高見、1957)に比べてはるかに詳細である。また、このような発生予定域図は、従来、胞胚期の卵を用いて作成されてきたのに対し、今回の結果の特徴は卵割開始前の受精卵を用いている点にある。


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