109.簡易蚕上蔟ネット(1991)

丸山 誠、蜷木 理(1993)蚕上蔟簡易ネットの開発とその利用.蚕糸科学と技術 32(2)28-31

1.上蔟作業の省力化および時間短縮を目的として、上蔟後の蚕児が蔟(まぶし)から落下することを防止するネット「上蔟簡易ネット」を考案・開発した。

2.本ネットは、現在、大部分の養蚕農家で使用されている回転蔟に対応して開発されたもので、幅80cm、長さ120 cm、6mm目の網の外側にポリエチレン製クロステープをミシン止めし、中央には補強材として直経2mmのナイロン紐を通し、また長縁両端部には蔟に取り付ける ための金具を配したもので、回転蔟下方全面に取り付けて使用する。ネットを収繭時まで蔟へ設置したままでも繭糸質に影響を及ぼすことはない。

3.本ネットを使用することによって、蚕児を蚕座から分離後、蚕入器を用いて蔟に振り込み、蚕が蔟に取り付く時間を置かず直ちに吊るすことができるため、振り込み以後の作業時間が大幅に短縮される。さらに、上蔟後、床に落下する蚕児はほとんどなく、今まで不可欠であった上蔟後の落下蚕を拾い集め、再上蔟する手間を省くことができ、作業の軽減化が図られる。


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