110.気体透過性絹蛋白質膜の新用途開発(1991)

Minoura, N., M. Tsukada and M. Nagura (1990) Physico-chemical properties of silk fibroin membrane as a biometerial. Biomaterials 11: 430-434

1.絹糸を溶解した水溶液から膜を作りアルコールで不溶化処理すると、結晶部と非結晶部が分離した「ドメイン」構造が形成され、酸素透過性がコントロールできることが明らかとなった。

2.酸素は絹膜の非結晶部分を拡散透過して厚さ1mm32.9ml/u/hrの量を示し、コンタクトレンズ素材のヒドロキシエチルメタクリレートと同等の透過性を示した。

3.絹膜は湿潤時においてコラーゲン膜と比較し優れた強伸度特性を示した。

4.水に対する絹膜溶解性はメタノール処理により大幅に変化し、これに伴い酸素や水蒸気の透過性が変わる。処理条件は用途に合わせて設定する必要がある。

※塚田益裕、箕浦憲彦「酸素透過膜」(特許登録:18575471994年7月27日)


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