125.絹蛋白質の酵素固定化担体としての利用(1992)

塚田益裕、片山秀夫、新井潤一郎、水沢厚志「固定化酵素膜」(特許登録:272944819971219日)

1.絹蛋白質は生体触媒である酵素に対して優れた親和性を示すため、酵素を固定化するための担体として利用できる。そこで、化学修飾法により酵素活性保持力と保存安定性に優れた酵素固定化担体用の絹蛋白質を調製し、保存安定等の機能性に富むバイオセンサを開発した。

2.メタクリルアミド重合物を充填後グルコースオキシダーゼ(GOD)を固定化した絹フィブ ロイン膜あるいはGODを固定化した対照区絹フィブロイン膜を材料に用いた。過酸化電極にこれらの絹膜を装着して、所定濃度(150mg/d1)のグルコース溶液と接触させて、過酸化水素電極からの出力電流を測定したところ、前者では600nA/sであるのに対して後者では870nA/sとなり、親水性ビニル化合物充填絹フィブロイン膜での出力電流の増加が確認された。

3.対照区絹フィブロイン膜では保存過程における経過時間とともに出力電流が低下する傾向が見られるが、改質絹フィブロイン膜の出力電流がやや増加する傾向が明らかとなった。


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