129.新実験昆虫エビガラスズメの通年飼育体系(1992)

木口憲爾、霜田政美、田中良明、木内 信、竹田 敏(1994)エビガラスズメの通年飼育体系.蚕糸・昆虫農業技術研究所研究報告 10号:37-52

1.成虫の交尾・産卵行動の解発に必要な条件を明らかにすると共に、幼虫期の日長および温度条件を変えることによって蛹の休眠性を制御できることを見出し、通年屋内採卵法を確立した。

2.カイコの人工飼料を参考に、エビガラスズメ用人工飼料(SPLP25SPLP20,SPLP10SPLP5)を作出し、全齢人工飼料育を試みたところ、甘藷生葉で飼育した場合とほぼ同様の発育経過で連続した継代飼育が可能となった。

3.継代飼育および小規模実験材料供給のための個体飼育法、ホルモン精製など数千〜数万頭の大量供給のための合理的な集団飼育法を開発し、研究目的に応じた飼育法が確立された。

4.幼虫期における体重、体長および発育経過等を調べ、個体飼育と集団飼育における発育特性を明らかにした。また、成虫期においては赤外線カメラを用いて、羽化、訪花、吸蜜、交尾、産卵に関する行動解析を行い、各行動の日経過および日周変化を明らかにした。

5.以上の成果により、効率的かつ安定したエビガラスズメの通年飼育システムの構築に成功し、人工飼料育下におけるライフサイクルの全容を解明し、実験昆虫としての基盤を確立した。


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