140.絹フィブロイン結晶性微粉末の新しい製造法(1994)

坪内紘三「絹フィブロイン微粉末の製造方法」(特許登録:26154401997年3月11日)

1.絹物質を95℃以上でアルカリ処理し、強度を低下させ、脱アルカリ、乾燥後に微粉砕し直径5μmのフィブロイン粒子を製造した。

2.アルカリ処理による粉末化には、絹糸の強度(約4g/d)を少なくとも1/501/100程度以下にまでしなければならない。

3.アルカリ処理したフィブロインの粉末化は2段階に分けて行った。その結果、平均直径は予備粉末処理で約20μm、これを微粉砕機(エアージェット)で粉砕すると粒子直径は5.4μmとなった。

4.微粉砕機で粉砕して直径5μm程度の大きさの粉末にするための処理は、炭酸ソーダ・生糸・水の比を1対1対30とした場合、少なくとも煮沸は1時間以上行う必要がある。煮沸を4時間行った場合のアルカリ処理後の処理した生糸の回収率は約60%となった。

5.従来の絹粉末は非晶性であるのに対し、ここで処理した生糸で得られたフィブロイン粉末の吸放湿性や熱測定の結果は絹糸と同様の物性を示した。


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