144.キボシカミキリの接触刺激性の性フェロモン(1994)

Fukaya, M., T. Yasuda, S. Wakamura and H. Honda (1996) Reproductive biology of the yellow-spotted longicorn beetle, Psacothea hilaris (Pascoe) (Coleoptera: Cerambycidae). III. Identification of contact sex pheromone on female body surface. J. Chem. Ecology 22(2): 259-270

1.キボシカミキリ雌成虫の体表面には、雄が口ひげや脚の先端で接触すると一連の交尾行動が誘発される接触刺激性の性フェロモンが存在する。このコンタクトフェロモンを雌成虫の体表抽出物から分離し、その主成分の化学構造を同定した。この物質はメチル側鎖と二重結合を有する炭化水素化合物の一種で、揮発性が極めて低く接触によってのみ雄に受容される点で従来同定例が多い鱗翅目昆虫等の匂いフェロモンとは異なる。

2.雄成虫は、医薬用のゼラチンカプセル表面に塗布した合成フェロモンに反応してカプセルを抱え込み、さらに腹部末端を曲げ交尾器を突出させる行動反応を示した。合成フェロモンの生物活性は、雌抽出物の活性に匹敵した。

※深谷 緑、安田哲也、若村定男、千田修治、小俣哲夫、福崎英一郎「キボシカミキリの性刺激    剤」(特許登録:26893191997年8月29日)


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