145.昆虫の脳神経活動の高時空間分解能解析のための光学的多点計測システム(1994)

井濃内 順、藍 浩之(1996)昆虫の脳神経活動のイメージング.比較生理生化学 13(1)48-55

1.昆虫脳内の複数の神経細胞の活動を、高い時・空間分解能で測定できる光学的計測システムの構築を検討した。

2.ワモンゴキブリの脳を膜電位感受性色素で染色し、脳活動にともなう膜電位変化を光変化に変換して計測するための色素を検索した。その結果、膜電位感受性色素のRH414RH795は脳をよく染色し、染色した脳の神経細胞活動は無染色脳のそれと同様であることから、これらの色素は脳の性質を変化させたり毒性を示したりしないことがわかった。

3.昆虫のin vivo脳の神経活動を高い時間分解能と空間分解能で、脳表を神経興奮が伝わる様子をイメージすることの出来る光学的計測・記録システムを完成させた。このシステムを用いて、RH414あるいはRH795で染色した脳の嗅覚神経系回路から神経活動そのものを捉えた外因性の光シグナルを計測し、これらのシグナルに疑似カラーをつけて時間経過とともに神経活 動パターンが時間的・空間的に変化する様子を観察することができた。


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