150.カイコの蛹脱皮殻からの水溶性キチンの調製(1995)

羽賀篤信、張 敏(1998)蚕とカブト虫クチクラ由来キチンの精製. 日本蚕糸学雑誌 67(1)17-21

1.2N塩酸/1N水酸化ナトリウム/95%エタノールの組み合わせによる精製条件を決定し、カイコ蛹脱皮殻(広食性蚕品種「しんあさぎり」)から24.0%の収率でキチンを得た。

2.調製したキチンを用いて、均一水溶液系での脱アセチル化反応により、74%の収率で水に溶ける部分脱アセチルキチンを得た。

3.甲殻類では脱アセチル化度が45%から55%の問に調製された場合に限り溶解性が発現するが、カイコ蛹脱皮殻から調製された部分脱アセチルキチンの脱アセチル化度も、IRスペクトル法から45%から48%の間にあることが確認された。

4.水分子吸着実験から、部分脱アセチルキチンの20℃65RHおよび20℃95RHにおける水の吸着量は、反応前のキチンに比較してそれぞれ2.8倍、6.3倍となり高い吸湿性を示した。


 研究成果の目次に戻る