154.トノサマバッタのアルビノ系統を利用した体色誘導ホルモン生物検定法(1995)

Tanaka, S. (1993) Hormonal deficiency causing albinism in Locusta migratoria. Zoological Science 10: 467-471
Hasegawa, E., S. Tanaka (1994) Genetic control of albinism and the role of juvenile hormone in piqmentation in Locusta migratoria (Orthoptera, Acrididae). Jpn. J. Ent. 62(2): 315-324
Tanaka, S. and M. P. Pener (1994) A neuropeptide controlling the dark pigmentation in color polymorphism of the migratory locust, Locusta migratoria. J. Insect Physiology 40(11):997-1005
Tanaka, S. (1996) A cricket (Gryllus bimaculatus) neuropeptide induces dark colour in the locust, Locusta migratoria. J. Insect Physiology 42(3): 287-294

1.トノサマバッタの沖縄系統から出現したアルビノ個体を選抜しアルビノ系統を作出し、アルビノが一対立遺伝子の劣性形質であることを明らかにした。

2.アルビノの4齢幼虫にノーマル系統の5齢幼虫の中枢神経系や内分泌系器官を移植したところ、そのアルビノ幼虫は数日で黒化し、5齢に脱皮した幼虫は様々な体色を発現させた。また、側心体抽出物をピーナッツ油に混ぜて注射したところ、同様に黒化が誘導された。

3.コオロギ、キリギリス、ゴキブリ、カイコガ、アワヨトウ、スズメガ等の他種の様々な器官を、アルビノ幼虫に移植したところ、それらの昆虫の脳と側心体にもトノサマバッタに黒化を誘導する要因が存在することがわかった。

4.アルビノの4齢1日目の幼虫にサンプルを注射し、その4日後に体色を黒化の程度により4段階に区分することにより、体色誘導活性の定量的評価が可能となった。アルビノ系統は、集団飼育で容易に得られるため、多量のサンプルを検定することができる。


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