155.タイワンキドクガの卵寄生蜂の寄主探索におけるカイロモン(1995)

Yasuda, T., S. Wakamura and N. Arakaki (1995) Identification of sex attractant pheromone components of the tussock moth, Euproctis taiwana (Shiraki) (Lepidoptera: Lymantriidae). J. Chem. Ecol. 21(11): 1813-1822
Arakaki, N. , S. Wakamura and T. Yasuda (1995) Phoresy by an egg parasitoid, Telenomus euproctidis (Hymenoptera: Scelionidae), on the tea tussock moth, Euproctis pseudoconspersa (Lepidoptera: Lymantriidae). Appl. Entomol. Zool. 30(4): 602-603

1.卵寄生蜂ドクガクロタマゴバチTelenomus euproctidisは、タイワンキドクガ雌成虫の腹部未端の毛束の中に潜り込み、便乗(phoresy)によってガの産卵場所まで運ばれていく。そしてガが卵を産み出すと、毛束から出てきてこれらのガの卵に自分の卵を産みつけていく。

2.タイワンキドクガの処女雌に誘引されたドクガクロタマゴバチの個体数は、既交尾雌のそれよりも6倍も多く、その差は有意であった。

3.タイワンキドクガの性フェロモンのB成分、(Z)-16-methyl-9-heptadecenyl isobutyrate (16Me-Z9-17iBu)単独、またはB成分とA成分、16-methylheptadecyl-isobutyrate16Me-17iBu)の混合物に、ドクガクロタマゴバチ雌成虫に対する顕著な誘引活性が認められた。

4.これらの事実は、ドクガクロタマゴバチは、タイワンキドクガの雌成虫の放出する性フェロモンを探索の手がかりとして利用していることを示している。

※安田哲也、若村定男、新垣則雄「タイワンキドクガの性誘引剤」(特許登録:256943019961024日)
 新垣則雄、安田哲也、若村定男「タイワンキドクガの卵寄生蜂の誘引剤」(特許登録:256942919961024日)


 研究成果の目次に戻る