167.青紫色素を生産する微生物の分離と色素の利用法(1996)

白田 昭、塚本貴敬、安居拓恵、加藤 弘、早坂昭二、小島 篤(1997)生糸から分離したJanthinobacterium lividum による青紫色素の生産および色素による染色.日本蚕糸学雑誌 66(6)377-385

1.青紫色素を生産する細菌を汚染絹糸から分離し、Janthinobacterium lividum(ジャンシノバクテリウム・リビダム)と同定した。

2.菌体から色素の描出を試みたところ、水では抽出されず、メタノールなど極性の高い有機溶媒で抽出された。

3.本色素は、絹、羊毛、綿などの天然繊維だけでなく、ナイロン、アセテートなどの化学繊維も染めることができる。天然繊維は青紫色に、ナイロンは濃紺に、アセテートは紫色に染色さ れる。

4.本色素の安全性を、毒性物質に感受性の高いヤママユガの卵巣に由来する細胞を用いて調べたところ、色素は培養細胞に全く影響を与えず、安全性は高いものと推察された。

5.本色素は、抗生物質の一種ビオラセイン(violacein)を含む2種類の物質であった。


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