168.ヒラタケから分離された非病原細菌によるキノコ腐敗病の防除(1996)

Tsukamoto, T., A. Shirata and H. Murata (1998) Isolation of a Gram-positive bacterium effective in suppression of brown blotch disease of cultivated mushrooms, Pleurotus ostreatus and Agaricusbisporus, caused by Pseudomonas tolaasii. Mycoscience 39: 273-278

1.腐敗病に罹病したヒラタケから黄色の非病原細菌(代表菌株S9405、以後S5と略称)を分離した。S5は、Pseudomonas tolaasiiによるトラシンの生産を完全に阻害する。

2.S5の阻害効果は極めて強く、分離菌の混合割合がP.tolaasii1/100でも十分に認められた。

3.S5P.tolaasiiの増殖を全く阻害しない。

4.S5は生産されたトラシンの活性には影響を与えない。

5.トラシン生産の阻害効果は、S5の菌体のみに認められ、培養ろ液には認められなかった。

6.S5の菌体を100℃で処理すると、阻害効果は消失した。

7.P.tolaasiiを接種する前に、S5の懸濁液をヒラタケに散布したところ、発病は著しく抑制された。

※白田 昭、塚本貴敬「キノコの病害防除剤及び防除方法」(特許登録:28739311999年1月14日)


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