169.ハリクチブトカメムシの捕食行動の化学的解発因(1996)

Yasuda, T. and S. Wakamura (1996) Behavioral responses in prey location of the predatory stink bug, Eocanthecona furcellata, to chemical cues in the larvae of Spodoptera litura. Entomologia Experimentalis et Applicata 81: 91-96

Yasuda, T. (1997) Chemical cues from Spodoptera litura larvae elicit prey-locating behavior by the predatory stink bug, Eocanthecona furcellata. Entomologia Experimentalis et Applicata 82: 349-354

1.ハリクチブトカメムシ成虫はハスモンヨトウ幼虫に対して定位行動と口吻伸長行動を示した。これらの行動はハスモンヨトウ幼虫抽出物によって引き起こされた。

2.ハスモンヨトウ幼虫抽出物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて分画したところ、定位行動を引き起こす成分がヘキサン溶出画分に、口吻伸長を引き起こす成分が15%エーテル/ヘキサン画分に存在し、それぞれ異なる成分であることが示された。

3.ヘキサン溶出画分から誘引物質としてペンタデカンを、15%エーテル/ヘキサン画分から口吻伸長活性物質としてE-フィトールを同定した。

4.E-フィトールはハスモンヨトウ幼虫の餌に含まれるクロロフィルに由来し、ハスモンヨトウ幼虫の餌中のクロロフィル量がハリクチブトカメムシの捕食行動に顕著な影響を与えること を示した。

※安田哲也、若村定男「ハリクチブトカメムシの誘引剤」(特許登録:25079191996年4月16日)
 安田哲也、若村定男「ハリクチブトカメムシの摂食刺激剤」(特許登録:27542011998年3月6日)


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