187.果実採取に適した桑系統「FRM-01」(1998)

Koyama, A., H. Yamanouchi and H. Machii (2001) Screening of mulberry genotypes suitable for fruit production and development of high-yielding strains with large fruits. Jpn. Agric. Res. Quarterly 35(1): 59-66

1.桑系統「FRM-01」は、遺伝資源として保存されている桑品種・系統の中から、果実生産用に有望な品種として摘出されている「カタネオ」のポット植えの株にコルヒチン処理を行い、倍加している可能性が最も高いとみられる1枝を翌春接木法により増加して育成した。

2.「FRM-01」は2倍体と4倍体の細胞が混在する混数体で、2倍性細胞に比し、4倍性細胞が多く存在する。また、倍数体的な形態を示すことが観察されているにもかかわらず、気孔の大きさは「カタネオ」と大差ないことなどから、生長円錐の第一層のみが2倍体で、第二層以下が4倍体の安定した周縁キメラであると推定される。

3.「FRM-01」の果実の熟期、収穫期間及び着生数は「カタネオ」と大差ないが、果実が大型化し、植付2年目の果実収量は約60%多く、豊産性が認められた。


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