195.絹の超微粉末化と化粧用素材化(1999)

坪内紘三「結晶性絹超微粉末の製造方法」(特許登録:336277820021025日)
坪内紘三、藤浦粧子「結晶性絹超微粉末を含有する化粧料」(特許登録:350567720031226日)

1.粉体は粒子が細かくなると表面積が増え、粒子は軽くなるため、物質固有の性質に粉体としての特徴が加わる。したがって、粉体技術においては粒子の微細化は大きな課題である。

2.絹糸の形態や高次構造の変換によって、新しいバイオ素材として絹糸機能の利用開発が要望されている。これまで粉砕による絹糸類の粉末化は、平均粒子径3μm程度までが限界といわれてきた。

3.超微粉末化には絹物質の引張強度を均一に低下する必要がある。そこで、原料の分繊化を十分に行い、絹糸のアルカリ処理による強度低下を100℃以上の高温で行った。

4.物理的粉砕においては、一種類の粉砕機では微粉化の程度に限度があるので、機種の異なる粉砕機を組み合わせて粉砕した。

5.得られた粉末の成形物の曲げ破断強度は、3μm程度までは粒子径が小さくなるに従って増加し、絹粉末のみで化粧用の粉体固形物が成形できる。

6.結晶性絹超微粉末粒子は絹糸と同様の複屈折を示し、水不溶性である。

7.絹糸が有する生体親和性と染色性、結晶性絹超微粉末が有する成形性と付着性等を利用すれば、結晶性絹超微粉末100%で固形ファンデーション等の化粧品として利用できる。


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