197.生糸またはハイブリッドシルクを用いたシルクブラシ類(1999

高林千幸、中村邦子、中島健一、田村泰盛、宮下伸一、菅沼光勇(1998)シルクブラシの開発とその特性.日本シルク学会研究発表要旨集録 第46回:88-89

1.シルクブラシの製造には、生糸あるいはハイブリッドシルクを材料とする。ボディー用など比較的硬めのブラシやたわしには800デニール(約370μφ)や1000デニール(約410μφ)などの太繊度生糸を用い、この繰糸は生糸に撚りを掛け丸みを付与する撚糸繰糸機によって行う。

2.化粧用の柔いブラシに用いる10デニール(約40μφ)・14デニール(約50μφ)の生糸は、細繊度繭を原料とし通常の自動繰糸機で繰製する。

3.以上の生糸はタンニンによるセリシン定着を行った後にブラシやたわしに成形し、長期間使用(乾・湿潤状態)による性状変化試験及びモニター調査を行った。その結果、セリシン定着を施したものは水浴中で実用に耐えうる形態を保持し、肌触りが非常に良く、ボディー及び洗顔用に適することが分かった。

4.セリシン定着を施さないものは乾状態での使用が適当であり、化粧用・ボディー摩擦用(乾布摩擦の代用品)などの日用品あるいは工業用ブラシなどへの利用が可能である。


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