203.絹を利用した骨結合性材料(2000)

Furuzono, T., T. Taguchi, A. Kishida, M. Akashi and Y. Tamada (2000) Preparation and characterization of apatite deposited on silk fabric using an alternate soaking process. J. Biomed. Mater. Res. 50: 344-352

1.生体適合性と力学的強度に優れた絹を有機成分として用いた骨結合性材料を開発する目的で基礎的検討を行った。

2.カルシウム溶液とリン酸溶液に交互に浸漬する交互浸漬法により、絹にはナイロンやポリエステルよりも効率よくハイドロキシアパタイトが複合化できることがわかった。

3.絹と複合化したハイドロキシアパタイトは、XRD解析から結晶の配向性やFT-IRXPS分析により生体骨類似成分組成をもつことがわかった。

4.リン酸基を側鎖にもつメタクロイルオキシエチルフォスフェートでグラフト重合したハイブリッド絹へは、未処理絹に比べより効率よくハイドロキシアパタイトが複合化できた。

5.ラット大腿骨に埋植したハイブリッド絹は、埋植初期(1ヶ月)では骨からの試料の引き抜き強度が未処理絹に比較して大きく、ハイブリッド化により骨結合性が向上していることがわかった。

※玉田 靖、古薗 勉「修飾絹の製造方法」(特許登録:2987442199910月8日)


 研究成果の目次に戻る