Q: 「新蚕糸技術研究のコーナー」の『特徴ある蚕品種繭の作出とその使用』という論文の「表4 繭色に特徴のある蚕品種」に“粟国蚕”とありますが、どんな特徴があるのですか。


A: 粟国蚕=あぐにさん、と呼びます。生物研のホームページ(http://www.naro.affrc.go.jp/archive/nias):データベース(蚕品種)の項に写真入りで紹介されていますが、もう少し詳しく述べますと、繭は紡錘形に近い楕円形であり、繭層は非常に薄く、繭層重は0.1gをやや超えるに過ぎません。また、繭は熱帯地方の品種のように柔らかい綿状であり、通常の糸繰りは難しいと思います。繭色は濃黄色(金黄)でフラボノイドとカロチノイドの両方の色素を含んでいます。いつから使われたかは不明ですが、昭和14年までは福島県蚕業試験場で維持されており、15年に当時の農林省蚕業試験場に移管されました。福島県下を中心に短繊維・紬糸用に利用されていたものと推測されますが詳細は不明です。


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