Q: 産後1ヶ月あまりのカイコの卵を25度で保存していたのですが、なんとか早めに孵化をさせたいので、これを人工孵化にもっていく方法ってあるんでしょうか?


A1: 卵を10日間以上高温保護すると、休眠胚子になってしまい、通常の人工孵化をすることはできません。私の経験では、最短で孵化させるには、直ちに0〜5℃に冷蔵して(15℃、10℃で各々3日間保護した後)、2ヶ月後に冷浸用の塩酸に加温浸漬(48℃、5分程度)すれば、品種によって異なりますが孵化率50%程度は得られます。3ヶ月冷蔵すれば、塩酸刺激なしでも孵化率70〜80%程度が得られます。

A2:以下の手順で冷蔵保護すると良いでしょう。
20℃:3〜4日間、15℃:3〜4日間、8〜10℃:3〜4日間、保護した後、0〜5℃に3ヶ月冷蔵する。(産卵後の高温期間が1ヶ月以上になると、中間温度の保護期間をもう少し長くする必要があります)。なお、一般に休眠卵(越年)の形態で短期間で孵化させる場合は、産卵後の高温期間を10日間程度にとどめることが重要ですので、今後の参考にして下さい。
 催青方法は通常の方法で行います:8〜10℃:2日間、15℃:1〜2日間、経過させた後、25℃で催青して孵化させる。なお、即時浸酸用の塩酸液に5分程度浸漬すれば、孵化率を高めることができます。


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