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Subject: [silkmail:12] Re: フィリピンからの問い合わせ <坪内 紘三 > 2001/07/13

北村様
 フィリピンへは行ったことがないため、明確にはお答えできませんが、問題は繭が二化性蚕か多化性蚕かによりま
す。二化性蚕の繭であれば、毛羽取り機が使えます。多化性であれば繭層が薄くて毛羽取り機にかけると、繭が潰れ
てしまいます。多化性の繭は毛羽も生糸にします。フィリピンはたぶん二化性蚕だと思います。その理由として、
1.二化性蚕への養蚕技術援助は韓国が行っているようである。7or8年前に韓国へ行ったとき、フィリピン人の研
究者が二化性養蚕の技術指導をうけに、韓国の蚕昆研に来ていて、話をした記憶(写真も、たぶん)がある。
2.4〜5年ほど前に、元蚕昆研河上所長がJICAの養蚕に関する調査で民間人とフィリピンへ行った。その後、その
民間人が来室して、フィリピンの二化性蚕繭の品質が悪くて生糸にしにくいので、絹の粉末にできないか? と聞か
れたことがある。

二化性蚕繭の毛羽取り機について、
 この装置はかって、側島(株)052-452-3137が養蚕関係の機械を販売していて、蚕昆研で繭を扱った研究室であれ
ば必ず持っている。私の研究室でも現在持っている。現在、手回しの毛羽取機は販売できるが、モーターつきのもの
は販売していない。しかし、現地で使うのであれば、日本の高価な毛羽取り機を購入しなくても、手製で作れるはず。
私は、タイで板の間に細い棒を置き、これを回転させながら繭を通過させて、二化性蚕繭の毛羽を取っていたのを見
て、感心して写真を撮ったのを覚えている。それは日本の毛羽取機とほとんど変わらないほどの生産性を持ってい
た。モーターが一台あれば、後はほとんど金はかからないで作れる。ただし、金が充分にあれば別。
以上
坪内
 
Chikayoshi Kitamura wrote:

> Date: Thu, 12 Jul 2001 12:41:03 +0800
> このところ外国(特に東南アジア)ねたが続きますが、先日 silkwave 管理者宛に、次のようなメール
> が届きました。フィリピンでも養蚕を始めたが“毛羽取り”のような器材が手に入らない、ということ
> のようにも読みとれますが、昔からやっていなかったのでしょうか。フィリピンはたくさんの島からな
> っていると思いますが、どのあたりでやられているのでしょうか。
> どなたかこのような器材の入手先についてのリストをお持ちでしたらお知らせ下さい。教えてあげたい
> と思います。
> 日本でも、養蚕農家戸数の減少に伴って養蚕・製糸関係の器材の入手が困難になりつつあるようですが
> もし、海外のこのような需要に応えて、少しでも延命になればよいと思います。
> --------------------------------------------------------------------------------------------
> Nature
>
> Dear Sir/Madam:
>
> Our Federation of Cooperatives is now processing cocoons into raw silk. Since sericulture is
> still new in the Philippines we are now having problems where to buy equipment such as a kebatoriki.
> In view of this may we request for your kind assistance to provide us with a list of supplier
> of sericulture tools and equipment.
>
> Thank you very much and more power.
>
> Sincerely,
>
> Benedict Lego
> Executive Director
> Misamis Oriental Cagayan de Oro City
> Federation of Cooperatives(MCFEDCO)
> National Hi-way, Zone 6 Cugman
> Cagayan de Oro City
> Philippines
> legobees@cdo.philcom.com.ph
> ----------------------------------------------------------------------------------------------
>
> Chikayoshi Kitamura (NIAS/MAFF) kitamura@affrc.go.jp