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Subject: [silkmail:29] “夢に集まる” <Chikayoshi Kitamura > 2001/10/12

10月10日の朝日新聞夕刊の「窓(論説委員室から)」に、“夢に集まる”という題で、小さな記事が
載りました。「国内で12社目の自動車メーカーを誕生させた山形市の山崎正弘さん(50)に会った」
という書き出しで始まり「なみいる先輩・強豪のなかで立ち回るには、彼らが手を出さない特殊な分
野を狙う。また、地球環境保護という社会への貢献をアピールする。そんな戦略だろう。」と続きま
すが、後段の部分にとても考えさせられることがありましたので、紹介します。

「山崎さんは子どものころから大のクルマ好きだが、技術屋ではない。山形で家庭学習用の教材づく
りをして資金をため、年来の夢にかけた。
 面白いことに、夢を語ると人が集まってきた。大手メーカーで不遇をかこっていた技術者が「給料
は半分でいい」と押しかけてきた。大学の先生が「好きなことだから、やらせてくれ」と協力した。
技術力のある部品メーカーに飛び込んで説明すると、意気投合した。 評判が立つや、県内の金融機
関も融資してくれた。県も信用保証で支援してくれるという。事業は動き出した。
 先が見えない時代だからこそ、意欲に満ちた人たちをひとつの物語にまとめあげる仕事の大事さが
ある」

もうだいぶん前から、蚕糸の世界も危機的状況が続いています。しかし、だからこそ“悲劇の主人公”
“嘆きのピエロ”を演じるのはやめて、前向きの夢を語り、実行に移すことが必要なのだと、この記
事を読んで思いました。今、必要なのは「何から始めるか」の議論ではなく、ましてや「何をなすべ
きか」の議論でもなく、「とにかくやってみよう」と足を踏み出すことだと思います。どんな小さな
ことでもいいから、“夢を語り”ませんか?その夢の実現に向けて足を踏み出してみませんか?

Chikayoshi Kitamura (NIAS/MAFF) kitamura@affrc.go.jp