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Subject: [silkmail:54] ブランド(6) <KINOSHITA > 2001/11/19

日垣隆氏による「ブランドとは何か?」について。

(6)イタリアファッションのルーツは、すべて織物にある。

     僕は借金してでもイタリアに行ける時に行くっていう
のがよいと思うんですよ。
なぜイタリアに行った方が良いと思うかを、簡単に話します。

16紀から18紀にかけて、オートクチュールの世界では、パリ
が中心でした。そして、パリに生地をずうっと提供してきたの
が、イタリアだったということになります。

フランスにはデザイナーがたくさんいるけれども、実際に
布をきっちり作っているのは、みんなイタリアの職人だった。
3人とか4人の家内工業だけれど、すごく品質の高い毛織物とか
絹織物を作っている家内工業が、イタリアには無数にあったわ
けです。
例えば、ヴェルサーチというブランドがあります。そのヴェ
ルサーチは、最初3人でブランド立ち上げています。お兄さんが
経理係、妹がプランナーというかコーディネイターで、自分は
代々作っていた織物の技術を活かしてモノを作るデザイナー。
そして、ヴェルサーチの第1号店を、1955年にミラノに出店する
わけですね。もしミラノに行けば、そのお店に必ず行けます。
いま、世界中に300店舗ぐらい持っていますが、第1号店ができ
たのは、わずか45年くらい前のことなのです。

イタリアのファッションというのは、ここ40年くらいで花開
したブランドばかりなんですが、でも、その元になった布の歴史
はパリなんかの比ではない。ローマ帝国の時代からずっと連綿と
してあるのです。

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独立行政法人 農業生物資源研究所
ゲノム研究グループ
木 下 晴 夫
E-mail:hkinoshi@affrc.go.jp
TEL:0298-38-6196