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Subject: [silkmail:90] Re: メールをもらいました <Chikayoshi Kitamura > 2002/02/19

先だって、新しくMLのメンバーになった方からメールをいただきました。MLにでは
なく、私宛でしたので、簡単に紹介させていただきます。
その方のお話の要旨は、

“最近、絶滅寸前という座繰り製糸の存在を知り、これで作った糸を必要な人に直販し
てはどうか?と考えて、県主催の講習に通って習いはじめました。
 そのような中、地元の製糸工場を見学し、理事のお話を伺う機会を得たのですが、や
はり「個人向けの多様なニーズ」を感じておられるようでした。
 「糸は中間マージンが高いし、どこのどんな繭使ってるかなんて絶対分からない。工
場がこういう繭でこういう糸、何でもできますよってやれば、個人向けもきっと商売に
なる。」とのこと。
 理事のお話ぶりは、噂に聞いていた「どん底の製糸業」というのを全く感じさせない、
本当に熱意にあふれたもので、とても感銘を受けました。”
というものでした。

この間開催された「蚕糸・昆虫機能研究全国連絡会」の「生活者ニーズに応える製品の
作出」のセッションで、千葉の「繭・絹」の活動紹介、茨城の繊維工業指導所長の大鷲
を使った新しい結城紬生産の取り組みの紹介と並んで、碓氷製糸農業共同組合の茂木組
合長のお話を聞く機会がありました。茂木さんは、“20年前、三千人の組合員がいた頃
は27中の糸を中心に2〜3種の糸を作っていた。今は約百種の糸を作っている。玉糸が
手に入らなくなったが何とかならないか、というように実需者からの要望で次々増えて
いった。”という話を中心に、各地から依頼されて糸を製作する中で知った、各地の
“驚くべき”現状についても熱心にお話されました。「自分の所では5キロからでも、
一口でも糸を作ります。枷を崩してというのは無理ですが、どんなに少量でも要望があ
れば糸を作ります」というお話がとても印象的でした。茂木さんのお話は、是非何らか
の形で記録に残していただきたい、と思いました。

Chikayoshi Kitamura (NIAS/MAFF) kitamura@affrc.go.jp