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Subject: [silkmail:93] Re: 座繰りの取り組み <kano-ju@pref.gunma.jp> 2002/02/20


 群馬県で発明された上州座繰り器。上州座繰り器による生糸作りは、
群馬県の経済発展に大きく寄与してきた道具であり、技術です。
しかしながら、現在では、赤城山南麓を中心に40人程度のおばあちゃ
んが挽いているのみです。あと10年もすれば絶滅してしまうかもしれま
せん。
 そこで、県では、次のような目標を立て座繰り講習会を開催しました。
@座繰りの技術を伝承するとともに、座繰り技術者を養成する
A座繰り糸は染織関係者からのニーズが高いので、これを商品化する。
B今後、座繰りの講習生を全国公募し、絹関係者に群馬の蚕糸業を理
 解してもらう。

 平成13年度は、6月、8月、9月、14年2月の4回講習を行いました。
講習内容は@生糸作りの基礎知識 2時間 A上州座繰りの歴史 2
時間 B上州座繰り器を使った生糸製造実習 16時間です。
受講生は毎回10人を定員として募集しましたが、倍以上の応募があり、
断るのに苦労してしまいました。

 講習を受けた参加者からは、次のような感想が寄せられています。
Aさん(ボランティア)
 すばらしい講習会に参加させていただきありがとうございました。群馬
の伝統である座繰りの技術が失われないように、講習会をいろいろな地
域で開いたらよいと思います。また、ステップアップ講習も是非お願いし
たいと思います。
Bさん(テキスタイルデザイナー)
 糸作りの難しさ、大切さを教えられました。今語糸の知識を深め、素材
に応じた布作りを考えていきたいと思います。
Cさん(趣味の織物)
 現在織りを習っていて、糸は買った糸を使っていました。今後は糸から
すべて自分でやってみたいと思うようになりました。座繰り糸を是非自宅
で作ってみます。
Dさん(染織関係に勤務)
 初めてやってみるには大変良い講習会でした。この技術をもっと上達
させるためのステップアップの機会があればよいと思います。
私は、糸を作って生活しようと決めています。糸が布として人の手に渡っ
たとき、何十年も使ってもらえる納得のいく正直な仕事をしたいと思って
います。そうした糸を作るのに、座繰りの技法は大変可能性があると思
います。講習を機会に、群馬に移り住んで、どっぷり腰を据えてやろうと
思います。

 群馬県では、蚕糸業を産業として残すとともに、多くの県民、国民にと
っての文化であると考え、そのためのお手伝いもしています。
 桑を植えること、カイコを飼うこと、生糸を作ることなどについて、分から
ないことがありましたらお問い合わせ下さい。