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Subject: [silkmail:94] 資料館のページを追加しました <Chikayoshi Kitamura > 2002/03/05

この間、京都への出張のついでに、「織成館」、と「まゆ村」を調査してきました。
織成館は、(財)手織技術振興財団が運営している資料館で、各地に残っている手織
織物約200種のうち財団が収集した約100点の一部を展示してあります。中には
もう作れる方がいない、という物もあると聞きました。

帰った日の新聞の投書欄に横浜の方が「鶴見国際交流の会が集めた民族衣装を貸し出
した小学校から『私は民族衣装を着てみて、気候が違うと服も工夫がしてあり、大き
さも変わることを知りました』『ヒマラヤ山脈のふもとのブータンのは、とても暖か
い服だと思いました』という感想が送られてきた」ことなどを投稿しておられました。

各地に残る特徴ある織物にも、気候風土と歴史の中で形成された、それぞれの技術と
文化があるのでしょうが、それらが継承されることなくなくなっていくのは、何か大
きな財産をなくしていくような気がしました。

京都の町家の落ち着いたたたずまいの中で、暖かい風合いの織物の数々を見、苔の上
に落ちた椿の花々が妙に美しい、静閑とした天龍寺の門前で芸術的なまゆ人形を見、
暖かいご夫婦との楽しい語らいの一時が、ちょっぴり感傷的になったのかも知れませ
ん。

Chikayoshi Kitamura (NIAS/MAFF) kitamura@affrc.go.jp