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Subject: [silkmail:98] 再度国産シルクとは <Kazuhiro Hirose > 2002/04/11

北村様は
「3月14日付けの読売新聞に、「製糸業に廃業補助金」というちょっとショッキ
ングなタイトルの記事が載りました。“政府・自民党は13日、繭から生糸を製造
する「製糸業」の廃業を促すための補助金を4月から導入する方針を固めた。製
糸工場は現在7社あるが、農林水産省は「このままでは共倒れとなり、1社も残
らなくなる」と判断し、一部に廃業を促して2社程度に絞り込む狙いだ”“ま
た、農水省は製糸業が養蚕農家から繭を買う価格を今年度の1キロ百九十円から
来年度は百円に引き下げる方針だ。製糸業の原料コストを抑えて、支援する狙い
だ”というのが、記事の大筋です。こういう状況になると、養蚕農家がますます
繭を作らなくなるという状況になるのではないかと懸念されます。」と書かれま
した。

これでは何も知らない方は養蚕家はキロ100円しか収入がないのかと言う誤解
を与えます。
養蚕家が収入とする繭価格はキロ1,580円です。(標準品、昨年と同じ)品
質の良いものには2,000円位になります。
上記のように製糸負担はキロ100円となりました。差額は補助です。
それは新聞の記事にありますように製糸経営対策です。
1,580円から2,000円の繭価格でも北村様がお書きなように繭生産は減
ります。それは養蚕家の繭生産費はキロ約3,500円位するからです。

繭原料代だけで生産費3,500円の繭では生糸は18,500円はします。
それに製糸工費を加えますと最低でも22,000円。

現状の価格1,580円から2,000円でどのくらい繭の減産になるのかと言
う次第です。今年も減ることは確実です。その減産を食い止めるには「国産シル
ク」を日本で織られた織物と言う定義で良いのかと切実に感じています。
国産シルクを日本で生産された繭、日本で製糸されたの生糸、日本で織られた、
編まれた布に限定することで、養蚕も製糸も利益が得られないかと思っておりま
す。



廣瀬収宏
(株)ひろせ silkhiro@avis.ne.jp