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Subject: [silkmail:206] Re: 又昔の飼育 2004/07/21 <小瀬川英一>

米山様
     生物研 小瀬川英一

状況が分かりづらいところがありますが、2,3思い当たる点をご紹介します。

まず、7月に入ってからご相談なさっていることから考えて、最近飼育なさっているで
しょうか?又昔を含め、多くの在来種の越年卵は、単式冷蔵の場合、5,6月頃の掃立
は可能ですが、7月に入ってからは孵化が極端に悪くなり、使えません。また、仮に孵
化しても、経過がそろわずバラバラになります。山梨県の小淵沢では、5月掃立の場合、
又昔の経過は良くそろい、決して死ぬようなことはありません。通常、又昔を7月に飼
育するには、当年の春採り蚕種を人工孵化させて用います。

 もし、飼育時期の問題が無かった場合ですが、

1.桑の問題

 飼育なさっている状況がわかりませんが、桑が他から漂ってくる農薬に汚染されてい
る場合があります。そのような場合には、水で洗浄した桑を与える必要があります。

2.蚕病の問題

 飼育環境がわかりませんが、不脱皮や糞がつまっている等の症状は不健康な証拠で、
蚕病の場合も考えられます。これには蚕病予防のために、事前に飼育器や飼育室の消毒
が肝心ですので、徹底されるといいと思います。


米山妙子 さんは書きました:
>又昔を少し飼っているのですが、眠が非常に揃い難く、四苦八苦しています。
>こまめに様子を見ているのですが、3齢期に大きくなれないまま死ぬ蚕が多く、
>5齢に入った頃からようやく安定してきました。
>4眠あけで脱皮した蚕のいくつかに、尾脚あたりが黒くなり、糞がつまった感じで
>大きくなれない状態が出ています。
>脱皮の殻がついているのかと見ても、よくわかりません。
>この原因はやはり脱皮の失敗なのでしょうか??
>来年も是非飼って見たいので、又昔の飼育にあたり気をつけることなどが
>ありましたら教えてください。
>よろしく御願いいたします。
>

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小瀬川英一
独立行政法人・農業生物資源研究所
昆虫遺伝研究チーム(生物研・小淵沢)
〒408-0044山梨県北巨摩郡小淵沢町6585
TEL: 0551-36-2046, FAX: 0551-36-2413
mailto: kosegawa.eiichi@affrc.go.jp
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