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京都新聞に、京都工繊大地域共同研究センターが、絹シートの実用化に取り組んでい
る、という記事がありました。概略は次のとおりです。

“絹シートは1999年、同大大学院工芸科学研究科の河原豊助教授が開発し、特許を申
請した野蚕糸製の不織布。精練した繭糸を2、3ミリに切断した後、金属でたたいて
繊維の表面積を広げて成型し、乾燥させて作る。(中略)新たな絹 100%の製品開発
を狙いに、徳島県の製紙メーカーと協力し、洋紙製造機を使って絹シートの連続生産
に取り組んできた(中略)絹シートは、50グラムの繭糸から1平方メートル分の製造
が可能。連続生産できるため、製品の大きさに制約も受けず、繊維で難しかった壁面
全体の装飾もできる。図柄をプリントした絹シートを金糸や銀糸の製造技術を使って
1ミリ幅に切断し織物に使えば糸染めの工程などを省略でき、低価格製品の生産も可
能という”

Chikayoshi Kitamura (NIAS/MAFF) kitamura@affrc.go.jp