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出殻の穴の部分は繭糸が分繊した形となっており、同じに煮繭をしますと、その部
分がどうしても煮繭が進みずるけるようになります。そこで、卵白を塗り、乾かし
て、卵のタンパク質でその部分を固めるという方法がとられています。 出殻繭を繰
糸する場合は、繭が浮いて繰糸がしづらいので、繭の中へ穴から蛹しんなどの屑もの
を入れて繭にある程度の重さをつけてやると繰糸張力のバランスがとれて繰りやすく
なります。
 煮繭で繭全体がボヤボヤになるとのことですが、穴が開いていますので、繭は外と
中から煮えることになります。煮えすぎると緒糸が多くなり、緒糸製造になってしま
います。天蚕繭の場合はいずれにしても外層を一皮むくような状態としてからでなけ
れば糸が出てきませんので、外層緒糸をなるべく少なくし糸となる部分をなるべく多
くするという、その辺のバランスをいかに見つけるかがポイントとなります。ですの
で、ある程度煮繭をしておいて、あとは外側から煮ながら繰糸するという方法がとら
れています。
                                      
   高林千幸