(茨城県結城市小森)

結城市指定文化財
大桑神社

有形文化財〈建造物〉 大桑神社本殿 (平成4年3月31日指定)
天然記念物 大桑神社の欅(けやき)(昭和51年2月5日指定)

 流造、銅板葺、三面を彫刻で荘厳化した本殿は、1722年(享保7)に建てられ、当初は桧皮葺で、数回の葺かえの後、1848年(嘉永元年)銅板葺になったことが、棟札により確認されています。
 彫刻は、東西二面が中国の故事(東・虎渓三笑、西・光子甕割)、北面は日本神話(天の岩戸)を題材にしています。また、棟札には建造にあたった小森村の彫刻大工や番匠、この地方の棟梁の名等が記されています。
 大桑神社の成立については、古代、東国に養蚕・織物を伝えたとされる阿波斎部が、養蚕・農業の神、稚産霊尊(わかむすびのみこと)を祭神として北方の大水河原に創建、この辺り一帯を大桑郷と名付けたことに始まり、その後、洪水により流失、1479年(文明11)今の地に移ったと伝わります。
 そして、南北朝時代には、結城家7代直朝が、関城攻略に際し、戦勝を祈願した結城七社の一つに数えられています。
 小森という地名は、阿波斎部の伝えた蚕種を守り、養蚕・織物が盛んであったことから、いつとはなしに、この辺りは「蚕守(こもり)」と称され、中世結城氏の時代には、合戦に備えてこの地に兵を篭もらせたことから「篭(こもり)」と称されたことに由来すると伝わります。
 また、境内の欅群は、大きいものは、目通り直径1.7メートル、根まわり8メートルを超え、樹齢350年以上と推定される、市内でも最大級の欅で、天然記念物に指定されています。

 (結城市教育委員会)

※茨城県八千代市にも同名の神社がありますが、こちらの方は由来も不明でした。


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