(山形県米沢市)

米沢織物歴史資料館

住所:米沢市門東町1丁目1-87 米織別館内(米沢織物組合資料館)

開館時間/休館日:9:00〜17:00/12月29日〜1月1日以外休館なし

入場料:高校生以上 300円、中学生以下 200円

案 内:米織会館別館にある米沢織物歴史資料館は、1階がショップ「織陣(おりじん)」、2階が展示室となっています。江戸時代の米沢では、青苧(からむし)を栽培して越後縮等の原料として他藩に販売していましたが、上杉鷹山が藩主となってからは、藩内に漆・楮・桑を植えさせ、青苧から生糸への転換が図られ、現在の米沢織の基礎が築かれました。展示室では、置賜紬に代表される、そうした米沢織の歴史と現在が、豊富な資料と美しいイラスト等で紹介されています。

 館内にあった米沢織の紹介には、“米沢では慶長3年(1658)上杉家の支藩直江山城守兼続が米沢城主になったときには真綿、綿、紬などを産出していたが、これを本格的な米沢織として開発したのは上杉鷹山公であった。鷹山公は安永5年(1776)に家臣を越後に派遣し、越後の機織りの技術を米沢に持ち帰らせた。明治に入って25年に米沢絹織物同業組合が設立され、大正、昭和にかけての力織機の発明、ドビージャガードの発明などで生産設備が飛躍的発展を遂げた。さらに大正時代に米沢高等工業学校(現・山形大学工学部)教授秦逸三が日本で初めて人絹の生産に成功。米沢市館山に帝国人絹株式会社(現・テイジン)が創設された。人絹の開発によって米沢の織物も革命的な躍進と変貌を遂げ、封建時代からの伝統をもつ米沢織は、いまでは米沢の基幹産業として年間150億円を生産し、国内はもとより、海外へも多く輸出されている。”とありました。この記事を読んでしばらく進むと下のような、かつての宣伝幕が展示してあり、関連がよく理解できました。

その他の情報:Tel 0238-23-3006 1階のショップ「織陣」では、各種の製品と並んで、「米沢織の歩み」「上杉治憲(鷹山)時代の米沢織が出来るまで」といった資料等も販売されています。


ショップ「織陣」の内部


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