作物研究所

作物見本園

キクイモ

菊芋

「キクイモ」「キクイモ」「キクイモ」

英名: jerusalem artichoke
科名: キク科
学名: Helianthus tuberosus L.
種類: 糖料(果糖、アルコール原料、飼料)

起源

地図
カナダ東部およびアメリカ北東部。ヨ-ロッパ各地に生育している。わが国に は最初に文久年間に導入され、明治初年に再導入されたものが全国各地に分布し ている。

作物的特徴

多年生草本で繁殖は栄養体(挿木、塊茎)を用いるが、実生でもできる。短日 性で9月上旬に開花し、気温17°C以下で塊茎が形成され、高温地域では地上部の 生育は良好であるが、塊茎の肥大は劣る。長い生育期間を要し早掘栽培に適さな い。また、伏枝が長いため掘残しが多いなどの難点があるが、挿木栽培すると株 の周辺に塊茎が形成される。開花期によって早・中・晩生種に区分される。

用途

塊茎の主成分はイヌリンで果糖、アルコ-ル原料に適する。茎葉は飼料として も良質である。

生産地

現在、わが国では野生化しほとんど栽培されていないが、一部の地域で、漬物 等の地域特産的な利用が行われている。

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