作物研究所

作物見本園

ケナフ

「ケナフ」「ケナフ」「ケナフ」

英名: kenaf
科名: アオイ科
学名: Hibiscus cannabinus L.
種類: 工芸作物(繊維、緑肥、飼料)

起源

地図
アフリカ原産で、インドでは古くから繊維作物として栽培されていた。その後 、ソ連、キュ-バ、南米へ伝わった。中国へは戦前に日本人が導入した。

作物的特徴

1年生の種子繁殖作物で、短日性、自家受精する。生育は平均気温が20°C以上 、降水量が600mmの地域に適し、耐干性はあるが、水分要求量自体は多い。開花 からさく形成期に収穫する。

用途

茎繊維は麻袋、ロ-プ等に利用され、黄麻より強靭であるが粗剛である。子実 から油をとり、搾粕は飼料とする。最近、森林保護のための代換製紙原料として 着目されている。

生産地

北方型は旧ソ連その他の温帯に、南方型はインドを始め熱帯、亜熱帯に栽培さ れる。インドではケナフは乾燥地に、黄麻は低地に栽培されている。わが国では 、愛知県等で試験栽培されており、また、各地の小学校等でも教育の一環として 栽培されている。

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