作物研究所

作物見本園

テンサイ

甜菜、砂糖大根

英名: sugarbeet
科名: ヒユ科
学名: Beta vulgaris L.
種類: 糖料(ショ糖、飼料)

起源

地図
地中海沿岸地域の野生種からの分化種で、1747年ドイツ人が糖分含量の高い種 を発見した。わが国へは明治14年に北海道に導入された。

作物的特徴

自家不和合の他殖性種子繁殖作物で、2年生であるが、砂糖原料とする根部は 初年目に収穫し、採種は2年目となる。生育期間中の気温が約15°Cの冷涼地に適 し、生育後期に少雨・多照で昼夜温の較差が大きいほど糖分が高い。

用途

砂糖原料である。搾粕はビ-トパルプと称して家畜の飼料となる。

生産地

世界の栽培面積670万haのうち、ヨ-ロッパが70%を占めている。わが国では 北海道で約2万haが栽培されている。また、昭和30年代に暖地ビ-トの導入・定 着化が計られたが、採算性が伴わず成功しなかった。

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