農村工学研究所

農村工学研究所メールマガジン

メールマガジン第34号(2013年1月号)

目 次

1)イベントのご案内
■みやぎ農業農村震災復興シンポジウム -仙台市-
2)新技術の紹介
■ポンプ設備の簡易機能診断技術
3)最新の「農工研ニュース」より
■バイオマス産業都市を目指しましょう!
4)研究ウォッチ
■ハンディマノメータを用いた土壌水分張力の測定方法
5)農村の草花
■一番身近な"春の七草"は効能たっぷり -ナズナ-
6)研究者の横顔

■折立 文子(おりたて ふみこ)
7)編集後記

1)イベントのご案内

■みやぎ農業農村震災復興シンポジウム ~仙台市~

東日本大震災から間もなく2年目を迎え、被災地では農地・農業用施設の復旧が本格化しています。このような中で、復旧復興状況や課題を共有し、農村地域の震災復興の一層の推進を図るため、2月5日に仙台市で、宮城県主催の標記シンポジウムが開催されます。

申込期日は過ぎていますが、会場に余裕がありますので奮ってご参加下さい。

技術移転センター 移転推進室長 寺村伸一

(チラシ)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/34/01-01.pdf

(問い合わせ)
http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/nosonshin/h24sinpo.html

 

2)新技術の紹介

■ポンプ設備の簡易機能診断技術

農業用揚排水機場は、農地ばかりでなく、地域の用排水を担う重要な施設ですが、これらの多くは老朽化が進行し、突発事故の件数も増加しています。こうした事態に対し、近年、目視調査だけでなく、ポンプ設備の振動、温度、音響などを計測することにより、設備内部の劣化状況を診断する技術が試行されています。

ここでは、ポンプ設備の回転部から潤滑油やグリースを採取し、油中に含まれる金属摩耗粒子の量や形態などの情報から、ポンプ設備を分解せずに、軸受等の摩耗状態を把握する技術を紹介します。

この技術は、ポンプ設備から採油し、オイル分析会社に分析報告書の作成を依頼するだけで、有用な情報が発見できる非常に簡便な手法です。この技術に関心のある方は、お気軽にご相談下さい。

施設工学研究領域 施設保全管理担当上席研究員 國枝 正


(関連資料)
(1)トライボロジーを活用したポンプ設備の機能診断(転載許可記事)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/34/02-01.pdf
(2)新技術の説明資料
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/34/02-02.pdf

 3)最新の「農工研ニュース」より

■バイオマス産業都市を目指しましょう!

バイオマス事業化戦略(平成24年9月6日)は、日本再生戦略の重点項目であるグリーン(エネルギー・環境分野)産業の創出と自立・分散型エネルギー供給体制の強化を実現していくために策定されました。

バイオマス産業都市とは、この戦略を実行に移すための具体策です。農林水産省では、バイオマス産業化を促すため、新規事業制度の創設を、平成25年度農林水産予算(概算要求)の重点事項に位置付けました。このように、本件は今後国の強い後押しを受けることになると思います。

農工研では、多くの機関と連携してバイオマス利活用の実証研究等を行って各種の知見を蓄積し、ここで紹介するバイオマス利活用計画の妥当性を評価する手法や手引き書等を成果として社会に受け渡してきました。バイオマス産業都市の実現に向け、計画策定や事業化の各段階において、外部の様々な専門家の意見を聞いてブラッシュアップすることは有意義ですので、是非お気軽にご相談下さい。

資源循環工学研究領域 資源循環システム担当
上席研究員 柚山義人

(関連資料)
(1)農工研ニュース第82号
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/34/03-01.pdf
(2)この研究成果をもっと深く理解するための5つのQ&A
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/34/03-02.pdf

 4)研究ウォッチ

■ハンディマノメータを用いた土壌水分張力の測定方法

畑地潅漑、圃場排水などの分野では、土壌の乾湿状態の判断指標として土壌水分張力(pF値)が重要です。近年、TDR法等による土壌水分計が登場し、土壌水分の測定が手軽に行えるようになりました。ただし、土壌水分計で測定できるのは体積含水率です。

体積含水率を測定しても、例えば、土壌が作物に湿害を招きやすい水分状態(過湿状態)にあるのか否かの判断はできません。一方、土壌水分張力の場合には、pF1.5未満なら過湿状態にあると判断できます。

この土壌水分張力という値は、テンシオメータを用いて測定することができます。以下の資料で、ハンディマノメータを用いた土壌水分張力の測定方法をご紹介します。

 農村基盤研究領域 資源情報担当上席研究員 福本昌人

(説明資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/34/04-01.pdf
 

 5)農村の草花

■一番身近な"春の七草"は効能たっぷり ~ナズナ~

今年もよろしくお願いします。さて、皆さんは「七草がゆ」を食べられましたか。無病息災を願って食べる七草がゆには、さまざまな効能を有した七草が入っていますが、その中でも最も普通にみられるものが、ぺんぺん草とも呼ばれるナズナです。

農村基盤研究領域 資源評価担当主任研究員 嶺田拓也

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/34/05-01.pdf

 

 6)研究者の横顔

■折立 文子(おりたて ふみこ)

今回は持ち前の行動力で国内外の研究に邁進中の折立文子さんです。循環型社会の構築・発展に向け、バイオマス利活用を促進させるための様々な現地調査や解析を行っておられます。仕事に対する真剣さと仕事を楽しむ朗らかさを兼ね備えたお方です。
(他己紹介:人見忠良)

(自己紹介)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/34/06-01.pdf

 

 7)編集後記


新年明けましておめでとうございます。本年は巳年でどちらのご家庭にも蛇の縁起物やカレンダーが飾ってあるものと存じます。

後漢の班固が記した「漢書」の律暦志・和聲の中呂に、「中呂 ,言微陰始起未成,著於其中旅助姑洗宣氣齊物也。位於巳,在四月」(中呂は微陰始めて起こり未だ成(しげ)らず、その中に著われ姑洗を旅(にない)て助け、気を宣べ物を斉しくするなり。巳(し)に位し四月に在(あた)る。)とあります。

万物がかすかに動き始めて、まだ本当に展開するには到らず、しかしその中に兆候が現れて3月(前の月の季節を)助けて気を動かし、万物をスタート位置に付ける、とでも解釈するべきでしょうか。

注釈に「巳は已に通じ、陽気すでに盛ん」とあります。古代中国ではこのために巳を4月としたようですが、まだ冬の季節です。今年はマヤ暦でも新しい暦に入ったとのことですが、東洋でも巳年で、新しい循環に入ったのかもしれませんね。

メルマガも今年は皆様のお陰をもちまして4年目に入ります。巳年で心機一転新しい芽を芽吹かせるよう努力いたしますので、本年もご愛顧のほどよろしく御願いを申し上げます。

2013年巳年正月吉日
編集子

 
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