農村工学研究所

農村工学研究所メールマガジン

メールマガジン第39号(2013年6月号)

目 次

1)トピックス
■林田農村振興局次長が農工研を視察されました
2)水土里のささやき
■農村工学基礎技術研修(技術力養成(水理学))を修了して
3)最新の「農工研ニュース」より
■落差のない緩勾配の開水路で小水力発電を!
4)こんにちは農業農村
■印旛沼土地改良区設立60周年記念祝賀会での広報活動について
5)農村の草花
■古くから繊維が利用されてきた身近な有用植物 ~カラムシ~
6)研究者の横顔

■浪平 篤(なみひら あつし)
7)お知らせ
■24年度「普及成果情報」、「主要普及成果」の紹介

1)トピックス

■林田農村振興局次長が農工研を視察されました

林田直樹農村振興局次長が6月5日に農工研を訪問し、所内研究施設を視察されました。
林田次長は、所内において、地下水位制御システム(FOEAS)、粘り強い盛土構造、クロスフロー水車等に関する技術の概要や操作方法等について各研究担当者から説明を受け、それぞれの技術について質問や意見を交わしました。


企画管理部 業務推進室主任研究員 田中良和

(視察の模様)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/39/01-01.pdf

 

2)水土里のささやき

■農村工学基礎技術研修(技術力養成(水理学))を修了して

中国四国農政局 四国東部農地防災事務所
郡 拓也 様

5月15日から23日の間、基礎技術研修(水理学)を受講しました。この研修は、私のような他職域からの配置転換者も対象としており、学生時代は農芸化学を専攻していたこともあって水理学の知識に乏しい私にはいい機会であったことが受講の動機です。

研修では、水の性質・水の運動に始まり、開水路・管水路での流れなど水理学の基礎を広く学ぶことができました。特に水理実験実習では、数式で表現されるさまざまな水の現象を実際に実験設備で観測・確認できたことは非常に有意義な経験でした。また、どの講義でもそうでしたが演算練習の時間が多く取られ、大変でしたが数式に少しでも早く馴染むためには効果的であったように思います。

最後に、今年の受講生は6名と少人数でしたが、国、県、独立行政法人と様々な職場から参加しており、お互いの職場などについて情報交換できたことも収穫でした。

 3)最新の「農工研ニュース」より

■落差のない緩勾配の開水路で小水力発電を!

農業用水路の大部分を占める落差のない緩勾配の開水路部分では、流れのエネルギーの抽出は容易ではないので、小水力発電の実施事例は非常に少ないのが現状です。一方で最近のわが国のエネルギー事情を踏まえると、このような場所での発電も今後は需要の拡大が見込まれると考えました。

新たに開発した水車は、水車の上流側では水位調節カバーによって堰上げを生じさせ、水車の上下流の水位差を大きくすることで、緩勾配の開水路としては比較的高い効率で発電することができます。一方でメンテナンス時や異常流量の発生時には、水車一式が自動的に水路の上方に待避するように設計しています。
本水車は、電力系統から離れていて、照明や電気柵等のための電力が必要な地区で、活用していただければと考えています。

資源循環工学研究領域 エネルギーシステム担当
主任研究員 浪平 篤

(関連資料)
(1)農工研ニュース第85号
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/39/03-01.pdf
(2)この研究成果をもっと深く理解するための5つのQ&A
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/39/03-02.pdf

 4)こんにちは農業農村

■印旛沼土地改良区設立60周年記念祝賀会での広報活動について

6月15日に千葉県成田市内で開催された関東農政局印旛沼二期地区着工報告会及び印旛沼土地改良区設立60周年記念祝賀会において、研究成果の広報活動を行いました。

本広報は、水土里ネット印旛沼の企画「水と土地改良事業と農業・農村の広報活動」の呼びかけに応え、農村工学研究所の研究成果を紹介したものです。国営かんがい排水事業「印旛沼二期地区」(国営流域水質保全機能増進事業)は、平成22年度に事業が着手され、老朽化した用排水施設の改修や環境保全型農業などを推進するための循環かんがいを強化する目的の事業です。

本事業と関係が深い農業水利施設のストックマネジメントや循環かんがいについての研究成果と研究実施状況を紹介しました。参加者からは、農業水利施設による水環境の保全の効果などについて、期待が寄せられました。

今後も地域の土地改良区とも協働関係を築き、農業水利施設の保全や農村の振興に役立つ研究開発を推進しています。

 水利工学研究領域 領域長 中 達雄

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/39/04-01.pdf
 

 5)農村の草花

■古くから繊維が利用されてきた身近な有用植物 ~カラムシ~

梅雨に入り、野の草々の生育も旺盛となってきました。土手などに背の高い群落をつくり、厄介な草の一つとして扱われることの多いカラムシは、繊維植物として衣類から漁網まで幅広く利用できる非常に役に立つ草であることを知っていましたか。

農村基盤研究領域 資源評価担当主任研究員 嶺田拓也

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/39/05-01.pdf

 

 6)研究者の横顔

■浪平 篤(なみひら あつし)

今回紹介するのは、持ち前の体力と行動力で、現場調査や模型実験をがんがんこなし、農工研のエースとして活躍中の浪平篤さんです。流体解析 をやらせたら右にでるものはいないほどの腕前と経験の持ち主です。何事に対してもひたむきさや責任感にあふれる頼もしい研究者です。
(他己紹介 中矢哲朗)

(自己紹介)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/39/06-01.pdf

 

 7)お知らせ

■24年度「普及成果情報」、「主要普及成果」の紹介

本年3月に確定しました最新の24年度「普及成果情報」8件、「主要普及成果」3件を以下のPDFでお知らせします。「普及成果情報」とは、行政部局を含む第三者の評価を踏まえ、行政・普及機関、公立試験機関、生産者、民間企業にとって直接的に利用可能で、普及が大いに期待出来る研究開発成果。「主要普及成果」は、「普及成果情報」の中で、原則5年以内を目途として成果の利用がある程度顕在化する研究開発成果をいいます。

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/39/07-01.pdf

 

現場などへの適用などの問合せ先
農村工学研究所技術移転センター移転推進室 寺村
〒305-8609 つくば市観音台2-1-6
Tel:029-838-8296 Fax:029-838-7680
E-mail:iten[@]ml.affrc.go.jp
※メールを送信する際は[@]の[]をとってください。

 
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