農村工学研究所

農村工学研究所メールマガジン

メールマガジン第43号(2013年10月号)

目 次

1)トピックス
■「東日本大震災復旧復興のための実用新技術講習会及び技術相談会」報告
2)イベント情報
■新たな農業・農村の創造に関する技術シンポジウム開催案内
3)水土里のささやき
■希少植物「アゼオトギリ」の保全活動~2年目に突入いたしました~ (九頭竜川下流農業水利事業所)
4)最新の「農工研ニュース」より
■津波による農地被害長期化の要因とその対策
5)農村工学研究所の動き
■農村振興局幹部との意見交換会
■インターンシップ講習生(第三期)のつぶやき
6)研究ウォッチ

■中国でのワークショップに参加して
7)農村の草花
■名月によく似合う 日本の秋の風物詩 ~ススキ~
8)研究者の横顔

■吉永 育生(よしなが いくお)

1)トピックス

■「東日本大震災復旧復興のための実用新技術講習会及び技術相談会」報告

10月22日に、福島県農業総合センターで東日本大震災の復旧復興のための実用新技術講習会及び技術相談会を開催しました。平成25年1月25日に福島県農林水産部長から農工研所長への技術支援要請文書「東日本大震災からの復旧・復興に関する技術支援要請について」の趣旨に沿って開催したものです。

当日は、東北各県の震災担当者(技術系職員)をはじめとする東北農政局、福島県、福島県内の自治体などの技術系職員とコンサルタント職員等130名の関係者に参加いただきました。

プログラムは、(1)防災指定公共機関としての農村工学研究所が東日本大震災にあたって取り組んだ内容を改めて報告し、(2)福島県側から福島県型防災・減災対策「ふくしま 水土里の防災力アップ運動」、(3)震災から復旧・復興に役立つ技術を対話形式で紹介するポスターセッションによる技術講習、(4)現場で抱えている個別の相談事項に応ずる震災からの復旧復興支援のための技術相談を実施しました。

技術相談会では、現場技術者と農村工学研究所の担当研究者と熱心な討議が行われました。なお、当日の様子がNHK福島、福島民友、福島民報で紹介されました。

問合せ先
農村工学研究所技術移転センター移転推進室 寺村
Tel:029-838-8296 Fax:029-838-7680
E-mail:iten[@]ml.affrc.go.jp
※メールを送信する際は[@]の[]をとってください。

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/43/01-01.pdf

 

2)イベント情報

■新たな農業・農村の創造に関する技術シンポジウム開催案内

本シンポジウムは、被災地域の農業・農村の再生・復興に資するとともに、安定的な食料の確保と強靭な国土の形成を実現する地域整備技術を全国へ発信するため、農業生産基盤の整備から管理・保全までの新技術の体系を提案し普及を図ることを目的として開催します。多くの方々のご来場をお待ちしております。

<日時>12月12日(木曜日) 11時00分~16時00分
<場所>東北大学百周年記念会館 川内萩ホール(仙台市)
<関連URL>
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/43/02-01.html

企画管理部 業務推進室企画チーム長 亀山幸司

 

 3)水土里のささやき

■希少植物「アゼオトギリ」の保全活動 ~2年目に突入いたしました~(九頭竜川下流農業水利事業所)

北陸農政局九頭竜川下流農業水利事業所の井野元技官は,今年度つくばで農村工学基礎技術研修に参加し、その中で農地・水保全管理支払交付金での活動事例について講義を受けました。職場では事例と同様な保全活動にも取り組んでいます。

その活動報告を頂きましたのでご紹介いたします。

北陸農政局九頭竜川下流農業水利事業所 調査・設計課 井野元 裕一様

「アゼオトギリ」という植物をご存じでしょうか。
アゼオトギリは、オトギリソウ(弟切草)の仲間で、主に水田の畦に生えるため「畦弟切」と書きます。夏季には直径1cmほどの黄色い可憐な花を次々に咲かせます。2003年時点で全国25地点において約800~1000個体が現存するのみとされ、絶滅危惧IB類の希少植物に指定されています。(環境省)

当事業所は平成11年度から福井県の福井・坂井平野において、農業用水路のパイプライン化事業を行っていますが、工事施工前の環境調査において、県内で初めてアゼオトギリの個体群が確認されました。そこで、当事業所では福井県立大学の指導・助言のもと地元の農地・水保全の活動組織と共同して本個体群の保全に向けた取組みを行っています。


(関連資料)希少植物「アゼオトギリ」の保全活動報告
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/43/03-01.pdf
 

 4)最新の「農工研ニュース」より

■津波による農地被害長期化の要因とその対策

東日本大震災津波から2年半が経過する中、2013年4月以降は被災した農地の復旧完了面積は63%に達する見込みです。しかし、大地震による地殻変動により大きく地盤沈下した海抜0m地帯の農地では復旧が遅れており、破壊された排水機場や防潮堤の復旧や、まだ海とつながっている農地の干陸化への取り組みがなされています。長期にわたり継続するこうした津波被害からの復旧・復興のために、今後も研究に取り組んでゆく予定です。

 水利工学研究領域 沿岸域水理担当主任研究員 中矢哲朗

(関連資料)

(1)農工研ニュース第86号
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/43/04-01.pdf
(2)この研究成果をもっと深く理解するための4つのQ&A
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/43/04-02.pdf
 

 5)農村工学研究所の動き

■農村振興局幹部との意見交換会 ~行政と研究のマッチング~

9月30日に、農水省(霞ヶ関)において、農村振興局と農工研の幹部による意見交換会が開催されました。本会議は、行政施策が求める技術と研究開発の方向が整合するように、双方の取り組みを確認し、忌憚のない意見を交換する場となっています。

会議では、双方の取組状況について説明を行った後、実務担当者レベルの連携上の課題や農業農村整備事業の推進に向けた研究開発課題等についての意見交換が行われました。

企画管理部 業務推進室企画チーム長 亀山幸司
 

■インターンシップ講習生(第三期)のつぶやき

農工研では、農村工学分野での将来の担い手育成の一翼を担うべく、農水省農村振興局との連携のもと、毎年この時期、三期に分けて農村工学分野の大学3年生のインターンシップを技術講習生として受け入れています。

本年、第三期(9月2日~9月13日)では、講習生4名が、研究業務の一部を任され、実務を体験しました。彼らが社会人になっても、農村工学分野との関わりの中で応援していきたいと思います。

以下、講習生による感想文から一部を紹介します。

技術移転センター 移転推進室上席研究員 安中誠司

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/43/05-01.pdf

 6)研究ウォッチ

■中国でのワークショップに参加して

私は、もともと集落排水や汚泥の処理から研究に携わり、最近はバイオマス活用に関する技術、とりわけメタン発酵に関する研究を行っています。9月末に中国農業大学(北京市)で開催されたメタン発酵に関する国際ワークショプに招待いただき参加させていただきました。とても刺激的で今後の研究展開につながる経験が出来ましたのでご報告します。

資源循環工学研究領域 資源循環システム担当 主任研究員 山岡 賢

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/43/06-01.pdf

 

 7)農村の草花

■名月によく似合う 日本の秋の風物詩 ~ススキ~

中秋の名月のみならず、秋の澄んだ夜空には月がよく似合います。その月影に揺れるのがご存じのススキ。秋に月を愛でる風習は、もともと畑で獲れた収穫物に対する感謝儀礼の名残であることを知っていますか。

農村基盤研究領域 資源評価担当主任研究員 嶺田拓也 

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/43/07-01.pdf

 

 8)研究者の横顔

■吉永 育生(よしなが いくお)

今回ご登場いただくのは、基幹施設水理担当の吉永育生さんです。
スポーツ万能で、休日の活動では若手グループのリーダー的存在です。しかし、研究活動は若手グループを卒業し、農工研の中核を担う活躍をされております。
(他己紹介:西原正彦)

(自己紹介)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/43/08-01.pdf

 
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