農村工学研究所

農村工学研究所メールマガジン

メールマガジン第53号(2014年8月号)

 目 次

1)トピックス
■本年も夏期恒例のインターンシップが始まりました!
■農研機構ホームページの「開発リポート」に地下水位制御システムFOEASが掲載されました。
2)イベント情報
■近日、2つの農政局で説明会開催!  ~「地震・津波に対して強靭で低コスト、施工性に優れる「三面一体化堤防」」~
■今年度は、東京大学弥生講堂一条ホールで技術相談会を開催
■山口県が「豪雨時のため池の貯水位予測水位システム」の講習会を開催
■環境放射能除染・廃棄物処理国際展(RADIEX2014)が開催されます。
3)水土里のささやき
■農工研の技術研修紹介 ~みんなで守ろう農業農村!~【農村工学専門技術研修(農村防災・減災技術指導者)】
4)農村の草花
■かって利用価値の高い馴染みの草でしたが、最近は嫌われるものに? ~クズ~
5)研究者の横顔
■吉本 周平(よしもと しゅうへい)
6)その他
■農村工学研究所メールマガジンアンケート集約結果

 

1)トピックス

■本年も夏期恒例のインターンシップが始まりました!

農工研では、農水省農村振興局と連携し、農業農村工学分野の大学3年生をインターンシップとして二週間、三期に分けて受け入れています。本年は第一期での受け入れはありませんでしたが、第二期では9名、第三期では9名の若人が農工研の扉を叩きます。今回は「トライする自分のフューチャーこの夏に!」をキャッチフレーズに、若い世代の成長を促すべく、6つの研究担当にて技術講習を実施します。

実習生には、研究所での貴重な経験を活かし、農業農村工学の一端に触れつつ、自分の将来を見つめていく機会にしてもらえれば幸いと考えます。なお、本年は、農研機構本部経由によるインターンシップも同時期に行われますので、所内も一層にぎやかとなることでしょう。

なお、次回以降、実習を終えた学生さん達の感想など紹介していきますので、お楽しみに!

技術移転センター 移転推進室上席研究員 安中誠司
 

■農研機構ホームページの「開発リポート」に地下水位制御システムFOEASが掲載されました。

農研機構ホームページの「開発リポート」とは、「産学官連携活動の中には共同研究をはじめ、得られた研究成果を普及・産業化していくに当たって、農研機構の研究者自らがさまざまな取組みを行っていますが、これら産学官連携や普及活動のうち、共同研究により実用化に成功した事例や、現地実証、現場活動での連携により普及に成功した事例など、多様な事例を一般の方向けに紹介しているもの」です。

下記URLをご覧下さい。

(掲載URL)
http://www.naro.affrc.go.jp/collab/cllab_report/index.html

現場などへの適用などの問合せ先
農村工学研究所技術移転センター移転推進室 寺村
〒305-8609 つくば市観音台2-1-6
TEL:029-838-8296 FAX:029-838-7680
E-mail:iten[@]ml.affrc.go.jp
※メールを送信する際は[@]の[]をとってください。

 

2)イベント情報

■近日、2つの農政局で説明会開催! ~「地震・津波に対して強靭で低コスト、施工性に優れる「三面一体化堤防」」~

6月5日にプレスリリースしました、農工研の最新の研究成果である「地震・津波に対して強靭で低コスト、施工性に優れる「三面一体化堤防」」に関する農村工学研究所からの説明が、9月2日午後には関東農政局土地改良技術事務所で「新技術・新工法説明会」のなかで、9月9日には東海農政局土地改良技術事務所で「平成26年度第2回新技術・工法等説明会」のなかで行われます。

本成果は、東日本大震災級の津波に対して粘り強く強靭な海岸堤防を(株)竹中土木と共同で開発したものです。開催期日が迫ってますが、積極的参加をご検討下さい。なお、お問い合せは、当該農政局土地改良技術事務所に直接お問い合せ頂くか、下記までご連絡下さい。

問合せ先
農村工学研究所技術移転センター移転推進室 寺村
〒305-8609 つくば市観音台2-1-6
TEL:029-838-8296 FAX:029-838-7680
E-mail:iten[@]ml.affrc.go.jp
※メールを送信する際は[@]の[]をとってください。
 

■今年度は、東京大学弥生講堂一条ホールで技術相談会を開催

10月2日の午後から東京大学 弥生講堂 一条ホール(東京都文京区弥生1-1-1東京大学農学部内)で実用新技術講習会及び技術相談会を開催します。

昨年度までは、東日本大震災復旧復興のための実用新技術説明会及び技術相談会の開催として、H23岩手県、H24宮城県、H25福島県において、それぞれ県側とパートナーシップ協定、技術支援協定などを締結するなかで開催してきました。

今年度は、これら3年間の実績を踏まえ、成果を一旦総括し、その総括に基づいて、得られた知見を予防の観点を加味させつつ、全国に向けて国土強靱化の視点を持って、普及についての様々な要望に応えるため、全国の技術系職員を対象に技術支援を行うことを目的としています。

当日は、現場レベルの課題が技術相談として取り上げられ、現場技術者と農村工学研究所の担当研究者と熱心な討議が行われます。 実用新技術講習会及び技術相談会では、参加者の募集を行っています(参加費無料)。奮って下記までお問い合せ下さい。

事前登録及び問合せ先
農村工学研究所技術移転センター移転推進室 寺村
〒305-8609 つくば市観音台2-1-6
TEL:029-838-8296 FAX:029-838-7680
E-mail:iten[@]ml.affrc.go.jp
※メールを送信する際は[@]の[]をとってください。
 

■山口県が「豪雨時のため池の貯水位予測水位システム」の講習会を開催

平成25年度、農林水産省の農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業により、農工研、(株)オサシ・テクノス、山口県が共同で開発した「豪雨時のため池の貯水位予測システム」の利用促進のため、8月1日、山口県が県内のため池に関わる技術者約30名を対象に、操作方法や利用方法の習得を図る講習会を開催しました。本システムを用いることにより、豪雨時の貯水位の予測や事前放流を行う場合の必要水位低下量を算定することができます。山口県各市町での実証を行った後、9月17~19日にかけて農工研で開催される「ため池減災技術に関する講習会」において、全国のため池に関わる技術者を対象に、ため池ハザードマップの講習とセットで、本システムの講習会を開催する予定です。

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/53/2-2.pdf
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/53/2-2-2.pdf
 

■環境放射能除染・廃棄物処理国際展(RADIEX2014)が開催されます。

9月24日~26日に科学技術館(東京都千代田区)で環境放射能除染・廃棄物処理国際展(RADIEX2014)が開催されます。農研機構では農林水産省委託プロジェクト研究「農地等の放射性物質の除去・低減技術の開発」で得られた成果を展示します。農工研からはポスター,放射能モニタリング測定システムの展示を行いますので御参加下さい(参加費無料)。

移転センター長 奥島 修二

(掲載URL)
http://www.radiex.jp/index.html

 

 3)水土里のささやき

■農工研の技術研修紹介 ~みんなで守ろう 農業農村!~【農村工学専門技術研修(農村防災・減災技術指導者)】

平成26年8月4日から5日間の日程で農村工学専門技術研修(農村防災・減災技術指導者)が開催されました。本研修は今年度から名称も変更してリニューアル。地域の農村防災減災を指導できる技術者を育成する目的でワークショップ手法を取り込み、より実践的な内容となりました。

主なカリキュラムは

  • 農村防災・減災の取り組み、災害復旧の現状や今後の展開
  • 実際に行われている地域の防災減災の取り組み
  • ワークショップ形式で課題に取り組みながらの討論・発表
  • 農村防災・減災に関する技術講義(水路等施設、ダム、ため池)

などなど、盛りだくさんの内容で行われました。

46名の受講生は5日間の研修を終え、地域の防災減災活動の中核を担うためそれぞれの現場へと戻って行きました!!!

技術移転センター 技術研修課教務指導チーム主査 井堀 祐司

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/53/3-1.pdf

 

 4)農村の草花

■かつて利用価値の高い馴染みの草でしたが,最近は嫌われものに? ~クズ~

今年も残暑が厳しそうですね。この季節,涼しげなくず餅やわらび餅が好まれますが,くず餅は元来,クズの根から精製された葛粉からつくられました。秋の七草のひとつでもあるクズは,葛粉を含め,さまざまに利用されてきましたが,近頃の農村では嫌われものとなっていることを知っていましたか。

農村基盤研究領域 資源評価担当主任研究員 嶺田拓也

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/53/4-1.pdf

 

 5)研究者の横顔

■吉本 周平(よしもと しゅうへい)

目に見えないものを,工夫して測ったり計算したりしてその様子を捉える,それは科学のロマンのひとつです。公私ともに?かどうかはわかりませんが,少なくとも仕事ではロマンチストな彼が追い求める見えないものは地下水,地道な努力や創造力の必要な研究を若さで切り開きます。
(他己紹介 島崎昌彦)

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/53/5-1.pdf

 

 6)その他

 ■農村工学研究所メールマガジンアンケート集約結果

アンケートに御協力いただきありがとうございました。アンケートで出されて意見を踏まえ,皆様にさらに役立つようなメルマガにしていきたいと考えております。

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/53/6-1.pdf

 
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