農村工学研究所

農村工学研究所メールマガジン

メールマガジン第56号(2014年11月号)

 目 次

1) トピックス
  ■SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の研究が始動
  ■第7回日韓共同シンポジウムを開催
  ■小泉理事が大潟村設立50周年記念式典に参加
2) イベント情報
  ■平成26年度農村工学研究所研究会「リフレーミング技術による地域資源活用」を開催(予報)
  ■農村研究フォーラム2014「中山間地域の振興のための技術開発」開催
  ■「水路トンネルの内部を通水状態で点検するロボット」をアグリビジネス創出フェア2014に出展
  ■山梨県甲府市で第37回全国土地改良大会が開催されました
  ■G空間EXPO 2014に出展
  ■つくばサイエンスコラボ2014に出展
  ■平成26年度農業ダム設計施工検討会を開催
3) 最新の農工研ニュースより
  ■有機質疎水材暗渠の整備による炭素貯留技術の温暖化緩和ポテンシャル
4) 農工研の動き
  ■インターンシップ講習生(第三期)のつぶやき(その2)
  ■農工研の技術研修 ~平成26年度の全日程終了~
5) 農村の草花
  ■「ひっつきむし」としてよく知られるこの草は大発明を産み出した? ~オオオナモミ~
6) 研究者の横顔
  ■川邉翔平(かわべ しょうへい)

 

1)トピックス

■SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の研究が始動

SIPとは、内閣府の総合科学技術・イノベーション会議が、社会的に不可欠で日本の経済・産業競争力重要な課題を選定し、府省・分野横断的に推進することによって科学技術イノベーションの実現するために創設した国家プロジェクトです。

農工研は、内閣府が推進する「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」において、「次世代農林水産業創造技術(次世代農業)」、「インフラ維持管理・更新・マネジメント技術(ストマネ)」及び「レジリエントな防災・減災機能の強化(防災・減災)」のプログラムで4プロジェクトが採択されました。平成26年度から平成30年度で技術開発から実用化までを目指す予定ですので、現場の皆様のご協力をお願いいたします。

農工研で実施する課題は次のとおりです

  • 【次世代農業】農作物・生産環境情報に基づいた最適な圃場水管理の自動化及び地域全体の水源から圃場までの水配分システムの開発
  • 【次世代農業】持続可能な農業生産のための新たな総合的植物保護技術の開発
  • 【ストマネ】基幹的農業水利施設の戦略的なアセットマネジメント技術の開発
  • 【防災・減災】府省庁連携防災情報共有システムとその利活用技術の研究開発

企画管理部 研究調整役 白谷栄作

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/56/01-01.pdf

 

■第7回日韓共同シンポジウムを開催

今年で7回目となる農村工学研究所(NIRE)と韓国農漁村公社農漁村研究院(RRI)との日韓合同シンポジウムをRRIから4名の研究者を迎え、11月6日~7日に農工研で開催しました。

シンポジウムのテーマは、「生産基盤現場における新技術」として農工研からは、新しい水路システムの考え方、水稲の高温障害の回避技術、カットドレーンを利用した暗渠排水技術に関する講演が行われ、RRIからは、水田やため池における水質保全や、農業水利施設の保全管理技術に関する講演が行われ、熱心な討議が行われました。

資源循環工学研究領域
エネルギーシステム担当主任研究員 上田達己

 (関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/56/01-02.pdf

 

■小泉理事が大潟村設立50周年記念式典に参加

11月23日秋田県大潟村で設立50周年記念式典が開催されました。農村工学研究所も案内を頂き、小泉理事が参加しました。

理事 小泉 健

 (関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/56/01-03.pdf

 

2)イベント情報

■平成26年度農村工学研究所研究会「リフレーミング技術による地域資源活用」を開催(予報)

平成27年3月10日10時より、農村工学研究所において、標記研究会を開催します。東京大学大学院農学生命科学研究科中嶋康博教授による地域資源の役割についての講演のほか、地域資源活用に関する研究トピックを紹介いたしますので、ご参加ください。

詳細な内容については、次号でお知らせいたします。

問合わせ先
資源循環工学研究領域
エネルギーシステム担当上席研究員 後藤眞宏
Tel:029-838-7614 Fax:029-838-7680
E-mail:griese[@]affrc.go.jp
※メールを送信する際は[@]の[]をとってください。


■農村研究フォーラム2014「中山間地域の振興のための技術開発」開催

11月12日に、秋葉原コンベンションホールにおいて、標記の研究フォーラムが農工研と農環研とで開催され、全国各地から250名の方々が来場されました。

明治大学の市田知子教授による基調講演“中山間地域の持続性と農業政策”と、6題の講演が行われました。また、基調講演のキーワードを取り上げて、講演者8名をパネラーとして、パネルディスカッションが行われました。

中山間地域で農村の振興のために鋭意取り組まれている地域のリーダーと様々な分野の研究者の視点から多様な提案があり、大変好評でした。当シンポ資料に余部があり、ご希望の方には提供いたします。

連絡先:業務推進室企画チーム
(電話029-838-7675、E-mail nkk-kikaku[@]naro.affrc.go.jp)
※メールを送信する際は[@]の[]をとってください。

企画管理部業務推進室企画チーム長 田中良和

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/56/02-02.pdf
 

■「水路トンネルの内部を通水状態で点検するロボット」をアグリビジネス創出フェア2014に出展

11月12日~14日に東京ビッグサイトで開催されたアグリビジネス創出フェアに、「水路トンネルの内部を通水状態で点検するロボット」と題して出展しました。これは、官民連携新技術研究開発事業による成果をもとに開発されたものです。フェア当日は、様々なセンサーが搭載されたロボットの実物を展示し、トンネルの壁面を自動追尾する機能などの紹介を行いました。

技術移転センター移転推進室 安中誠司

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/56/02-03.pdf
 

■山梨県甲府市で第37回全国土地改良大会が開催されました

10月30日、山梨県甲府市で第37回全国土地改良大会が開催されました。主催である山梨県土地改良団体連合会との連携により山梨県下に設置している「スマートフォンを活用した雨量の観測・閲覧システム」の成果パネルと計測機器を展示し説明を行いました。

理事 小泉 健

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/56/02-04.pdf
 

■G空間EXPO 2014に出展

11月13~15日に日本科学未来館で開催されたG空間EXPO 2014に、農工研からは「農家が簡単に使える農地基盤情報システム(VIMS)と生産管理を支援するAR機能搭載型GIS(iVIMS)」と「スマートフォンを活用した雨量の観測・閲覧システム(Larc)」を展示しました。これらの出展内容には行政関係者、研究者、民間企業等の多くの方々が興味を持たれたようで、研究成果の普及が期待されました。

農村基盤研究領域 資源評価担当主任研究員 重岡  徹

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/56/02-05.pdf


■つくばサイエンスコラボ2014に出展

つくば科学技術フェスティバルが、11月8日、9日の両日につくばカピオ・大清水公園(多目的広場)で開催されました。農工研からは、「LED照明で温室の野菜を大きくする」(LED栽培模型)、「モバイルGISで災害状況をスピーディに」(iVIMS)、「スマホで家の中から雨量の観測・閲覧」(雨量観測・閲覧システム)を出展しました。

また、つくば3Eフォーラムの参画機関として「農業用水路で発電」で水車の模型を使って研究紹介を行いました。

企画管理部 情報広報課長 浜田 善幸

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/56/02-06.pdf

 

■平成26年度農業ダム設計施工検討会を開催

11月19~20日に農村工学研究所において平成26年度農業ダム設計施工検討会が本省主催で開催され、約60名が参加しました。検討会参加者は全国からダム・ため池の建設、改修、管理の様々な業務に携わり第一線で活躍される農業土木技術者です。

検討会では、コンクリートダム及びフィルダムにおける各埋設計器の観測データの取扱いと評価方法について重要事項や留意点を整理しつつ、計測値と堤体の安定性等について議論し、整理を行いました。

なお、災害対策基本法に基づく防災指定公共機関としての農村工学研究所は、一旦震災の被害があると甚大な被害になりかねないダム・ため池の建設、改修、管理へも技術相談や技術支援の取組を今後とも続ける予定です。

問合せ先
技術移転センター移転推進室 寺村 伸一
Tel:029-838-8296 Fax:029-838-7680
E-mail:iten[@]ml.affrc.go.jp
※メールを送信する際は[@]の[]をとってください。

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/56/02-07.pdf
 

 3)最新の農工研ニュースより

■有機質疎水材暗渠の整備による炭素貯留技術の温暖化緩和ポテンシャル

温室効果ガス排出量は直近の10年間にも大幅に増加しました。現状を上回る努力がされなければ2100年の気温は、産業革命以前とくらべると3.7~4.8°C上昇すると予想されます。

地球温暖化緩和策としても農地・草地管理等が有効です。日本では、農地・草地管理による炭素貯留技術や温室効果ガス排出抑制技術について研究が行われています。その中で、私たちの有機質資材を利用する農地整備により農地下層への炭素貯留技術の開発は、我が国独自の炭素貯留技術として注目されています。

ここでは、より深く理解していただくため農地整備による炭素貯留技術について解説をします。

農地基盤工学研究領域 水田高度利用担当主任研究員 北川 巌

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/56/03.pdf

 

 4)農工研の動き

■インターンシップ講習生(第三期)のつぶやき(その2)

農工研では、農村工学分野での将来の担い手育成の一翼を担うべく、農水省農村振興局との連携のもとに受け入れる技術講習生とは別に、農研機構本部が集約して公募を行う技術講習生についても受け入れを行っています。

本年は、機構本部経由で7名の講習生が、2週間(9月1日~9月12日)にわたり研究業務の一部を任され、実務を体験しました。「トライする自分のフューチャーこの夏に!」という本年のキャッチフレーズそのままに、自分たちの将来を考える良い機会となったようです。彼らが社会人になっても、農村工学分野との関わりの中で応援していきたいと思います。

以下、講習生による感想文から一部を紹介します。

技術移転センター 移転推進室上席研究員 安中誠司

(関連資料:感想)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/56/04-01.pdf

 

■農工研の技術研修 ~平成26年度の全日程終了~

平成26年5月12日の基礎技術からスタートした農村工学技術研修の全日程が10月31日をもって終了致しました。今年度はこれまでの受講生からの意見を参考に、実習・演習の充実、一部研修で部分的な受講を可とすることなどを試み何れも受講生から好評を頂きました。

これからは来年度に向けて日程及びカリキュラムの改正を行い、より一層充実した研修になるよう頑張って参ります。

来年度の研修については平成27年3月頃からのご案内を予定しておりますので、皆様受講の検討何卒よろしくお願い致します。

技術移転センター 技術研修課教務指導チーム主査 井堀祐司

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/56/04-02.pdf

 

 5)農村の草花

■「ひっつきむし」としてよく知られるこの草は大発明を産み出した? ~オオオナモミ~

晩秋から冬にかけての野辺によく見られる「ひっつきむし」の代表格のオナモミ。近年では外来種のオオオナモミをよく目にする機会が増えましたが、このオナモミの仲間が私たちの生活にとって非常に便利なあるものを産み出したことを知っていますか?

農村基盤研究領域 資源評価担当主任研究員 嶺田拓也

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/56/05.pdf

 

 6)研究者の横顔

■川邉翔平(かわべ しょうへい)

今回登場いただくのは、農業水利施設の強靱化・効率化に向けた研究に取り組む川邉さんです。土質のプロフェッショナルでもあり多様な知識を生かした研究が期待される若手のホープです。
(他己紹介: 北川 巌)

(自己紹介)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/56/06.pdf

 

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