品種詳細
きんのめぐみ
「きんのめぐみ」は、東北地域中部では“中生の中”に属する粳種である。食味は「あきたこまち」並の良食味で、精米時に胚盤が残りやすい特性を持つ。耐倒伏性は強く、いもち病圃場抵抗性、障害型耐冷性、白葉枯病圃場抵抗性はいずれも“強”である。
主要特性
- 「きんのめぐみ」は、いもち病圃場抵抗性・耐冷性が強く良食味の「おきにいり」を母とし、いもち病圃場抵抗性・白葉病圃場抵抗性が強い「あそみのり」を父とする雑種第一代を母に、「おきにいり」を父として戻し交配した組合せから育成された系統である。
- 育成地における出穂期、成熟期は「ひとめぼれ」よりやや早く、「あきたこまち」よりやや遅い“中生の中”熟期に属する。
- 稈長は「ひとめぼれ」と同程度で「あきたこまち」よりやや長く、穂長は「ひとめぼれ」と同程度で「あきたこまち」より長く、穂数は「ひとめぼれ」「あきたこまち」より少ない。草型は“穂重型”である。
- 精玄米重は「ひとめぼれ」と同程度で「あきたこまち」よりやや多収である。
- 耐倒伏性は“強”で、「ひとめぼれ」「あきたこまち」より明らかに強い。
- いもち病真性抵抗性遺伝子型は“Pia, Pii”と推定され、いもち病圃場抵抗性は、葉いもち、穂いもちともに“強”である。白葉枯病抵抗性遺伝子“Xa1”を持つと推定され、白葉枯病圃場抵抗性は“強”である。縞葉枯病抵抗性は“罹病性”である。
- 障害型耐冷性は“強”である。
- 玄米千粒重は「ひとめぼれ」より2g程度重い。外観品質は「ひとめぼれ」「あきたこまち」よりやや劣る。食味は「ひとめぼれ」「あきたこまち」並の良食味である。
- 精米試験における胚盤残存率が「ひとめぼれ」「あきたこまち」よりも高い。
栽培適地
寒冷地中南部およひ?温暖地中山間部
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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25882 (2011年5月10日) |
2011年8月19日 | 22530 (2013年3月25日) |
25年 (満了日:2038年3月25日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
(おきにいり x あそみのり) x おきにいり | 奥羽411号 |