品種詳細

水稲「ソルトスター」は耐塩性が強く、塩害発生地域で利用できる茎葉多収の稲発酵粗飼料用品種である。「リーフスター」と比較して出穂が6日遅く、黄熟期が9日遅い極晩生である。

主要特性

1. 「ソルトスター」はインド型品種「Nona Bokra」の優れた耐塩性を、稲発酵粗飼料用品種「たちすがた」に導入した品種である。「ソルトスター」の耐塩性は"極強～強"で、幼苗期における耐塩性は"強"である。
2. 育成地での「ソルトスター」は、出穂期が「リーフスター」より6日遅く、黄熟期が9日遅い"極晩生"に属する粳種である。
3. 「ソルトスター」は稈長が128cmと極長稈であり、耐倒伏性は「リーフスター」より弱い"中"である。地上部乾物収量は、「リーフスター」に比べて育成地で15%程度多い。
4. 「ソルトスター」は消化されやすい茎葉の割合が高く、稲発酵粗飼料に適する。
5. 「ソルトスター」は粗玄米収量が48.9kg/aと「リーフスター」に比べて70%程度多く、玄米千粒重は27.2gで、大粒でやや細長い粒形をしている。
6. トリケトン系4-HPPD阻害型除草成分(ベンゾビシクロン、テフリルトリオン、メソトリオン)に感受性が高いため、それらを含む除草剤は使用しない。